まだ読んでない浅田次郎さんのエッセイだ・・・と思って中も見ないで購入。子どもの小学校の国語の教科書と同じ活字の大きさ、しかも過去の作品のなかからこれぞという描写をピックアップしたアンソロジー、とわかって一瞬、くらっとしたのですが。

編集者の力でしょうか。小見出しのつけ方がビジネス書や自己啓発本っぽくて、ああ、小説を使ってこんなエッセンスの抽出が可能なのか、となかなか勉強になりました(文学好きには鼻白むものなのかもしれませんが)。

「あわてず、動かず、奥歯を噛んで」

「人相風体はその人間の本質を語らない」

「ただの好い人ではない器量人」

「他人の痛みをわかり、自分の痛みは悟らせない」

「学問の喜びを身に纏う」

「傷ついた人間を見捨てない」

「選良は栄光と等量の責任を負う」

「本物は本物、写し物は写し物」

「芸術の実力は真心にある」

「真の努力をする者は努力の至らなさを知る」

「人生を背負ってくれる人に甘えない」

などなど、元になる浅田さんの小説はほとんど読んでいたとしても、こういう「教訓」までは言語化できなかった(笑)。このままトイレの標語(?)としてはっておきたいような、ありがたみのあるコピーは、頭に叩き込みました。意外な読み方を楽しめました。

それにしても、浅田さんレベルになると、なにもしなくても編集者が過去の自分の作品からこうして1冊の本を編んでくれるのですね。すごいなあ。

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