フレデリック・モネイロンの『ファッションの社会学』を読む。白水社の文庫クセジュに入っていて、手軽に持ち歩けるのがありがたかった。

「ファッション学」「ファッション研究」にはどのようなアプローチがあって、それはいかに発展してきたのか、というような、「ファッション学」の学徒はおさえておいたほうがよいといったタイプの概説書で、研究書ガイドブックとしての一面もある。

先人はこんなアプローチを試みてきた。それをすべて踏まえたうえで、ならばあなたはどう行くか?と問われているような感じになる。

大学に、某テレビ局から「激安ファッションのコーディネイトのファッションチェックを」という依頼がきていて(あちこちの本でわざわざ「ファッションチェックはできません、そんな才能はありません」と書いているのに・・・もちろん、読んでもらっているとは夢にも思わないが)、世間で広く受け止められているところの「ファッション=おしゃれで好感度の高い今時の着こなし」の期待に添えなくてまことに申し訳ないとは思ったが、やはり地道に少しずつ誤解をとき、面白さや奥深さを広める努力をこつこつと続けていくしかないのだな、と思う。

それにしても。「激安でかわいい」ばかり強調する報道はなんとかならんものでしょうか。もっと豊穣で崇高な世界に心を導いてくれるような報道を見たり読んだりしたいなあと思うのですが。それが難しいとしても、「激安」の裏に過酷な低賃金労働の苦しみをつい想像してしまうのですが、そこのところのもやもやをクリアにしてくれる報道はできないものなのでしょうか。

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