Issey_miyake_1_3 2000年以来、9年ぶりとなるイッセイ・ミヤケの女性用フレグランスの発表会。青山のクリアギャラリーにて。

a scent by issey miyake という名の、ムダなし、本質追求、テクノロジー駆使、という点できわめて「イッセイらしい」香水でした。

Issey_miyake_2 パッケージをデザインしたのは佐藤卓さん。ボトルのデザインは、イスラエル人のアリック・レヴィさん。50ml、100ml、150ml、という容量の違いを、工業製品のようなアクリルのボトムの厚みで出す(正面から見ると同じに見えるのに)、という工夫が、おもしろい。ボトルの内側に佐藤さんデザインのロゴが彫りこまれている。ゆえに、ボトルの表面にいささかのひっかかりもなく、手触りがピュアな感じ。

開発にかかわったフランス人、アルノー・マルタンさんのお話を聞く。というか素朴な質問をしてみる。

中野: ムダなくナチュラル、ピュアでシンプルといった点では、従来の「ロー・ド・イッセイ」の伝統を踏襲しているように感じますが、従来の香水との大きな違いは何ですか?

マルタン: エッセンシャリティとシンプリシティを追求しているという点では、同じです。今回の香水では、よりフェミニンな印象を強めました。

中野: でも、フレッシュな感覚で、男女共用で使えそうですね?

マルタン: ノンノン(笑)! 最初は確かにヴァーベナ系のフレッシュな印象が全面にでてきますが、徐々に、力強く、花々が開いていきます。最後に甘く残るのが、ジャスミンです。ジャスミンはフェミニンな要素を決定する香りで、メンズには決して向きません。

中野: バラはすっかり男性香水の分野でも使われてますが。そうですか、ジャスミンが最後の女の砦なんですねっ!

マルタン: はい。それと今回カギになった香りは、ガルバナムです。 ゴムの樹脂で、ウッディな香りなんですが、これだけではけっこう、くさかったりするのです。それで21世紀のニューテクノロジーを駆使し、よい香りだけを抽出することに成功しました。

Bd_1_flacon_face 中野: 自然とテクノロジー。21世紀にふさわしいキーワードですね。これもまた、「ロー・ド・イッセイ」と同じように時代を象徴するフレグランスになりそうですね。

マルタン: そう願っています。ありがとうございました。

中野: こちらこそ!Bd_3_flacons_cote

☆発売予定日は、9月9日だそうです。サマーフレグランスとして快適な香りなので、夏に間に合うように発売してほしい・・・と思いましたが。

「ロー・ド・イッセイ」は男女どちらでも行き来可能な、トランスセクシュアルな時代を感じさせた名香でした。「ア・セント・バイ・イッセイ・ミヤケ」は第一印象はトランスセクシュアル、でも「最後に残る、女らしさの砦」を表現していることが印象的。仕事はばりばりできても、女性らしさは、ゆずれぬ砦として、慈しむ。そういう時代がきていることを、あらためて感じます。

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