イッセイ・ミヤケつながりのお話。

前述の新フレグランスは三宅一生さんプロデュースだが、現在の「イッセイ・ミヤケ」ブランドのクリエイティヴ・ディレクターは、藤原大さんである。

藤原さんは、「行動力ある哲学的デザイナー」とも呼びたい方で、「服を着ること」を通して人間の行動のさまざまなアスペクトを考えさせてくれる。

その藤原さんと、互角の、というか、どこか共振しあうインテリジェンス&想像力&創造力の持ち主であるなあと思っている人が、ほかならぬ佐藤卓さんである。

で、プチ自慢たらしくなって恐縮だが、尊敬するこのお二人と、一緒に仕事をするという幸運に恵まれたことがある。2年ほど前の、藤原大さんによる<インディゴは色移りしますキャンペーン>のとき。藤原さんがコンセプトを出し、私がコピーを書き、佐藤さんがグラフィックをデザインした。

お二人はボキャブラリーが抜群に豊かで、「本質を見抜き、それをムダのないデザインで際立たせる」という力量が圧倒的にすぐれている。デザインは「感性」が大切というのは真実だけど、その感性を、より高いところへ連れていくのは、やはりことばの力なのだなあ・・・とこの二人の議論や仕事ぶりを見ていて実感したのであった。

このキャンペーンで作った贅沢なフライヤーは、ほんとうにもったいないほどさりげなく、当時のイッセイミヤケのデニム製品に、価格タグと一緒につけられていた。私のひそかな自慢の仕事だったのですが、はたして何人が気づいてくれたやら・・・。 どんなにがんばった仕事でも、日々の喧騒にまぎれ、やがて忘れられていく。C’est la vie.

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です