一週間ほどかけて、雨宮処凜さんの本を4冊続けて読む。『雨宮処凜の闘争ダイアリー』、『雨宮処凜の「生存革命」日記』、『「生きる」ために反撃するぞ』、『排除の空気に唾を吐け』。

重複する話も多かったが、貧困の問題を、ひとごとではない切迫した社会問題として直視させる迫力に満ちていた。現状が変わらぬ平和よりも、一発逆転を望める戦争を望んでしまう絶望人生。自分を殺すか、無差別に他人を殺すか、とまで人を追い詰める、五重の排除。自分が餓死するか、子供が餓死するかという崖っぷちで綱渡りをするように生きざるをえないシングルワーキングマザーのぎりぎりめいいっぱいの状況は、「明日のわが身」に思えてきて、思わず電車の中で涙を落としてしまいそうになる。

これもまた日本の今のまぎれもない現実なのか。このままでいいはずがない・・・。

・・・と、ここで日本の未来をぜひとも考えたいのだが、その前にまず、来週のことを考えねばならぬ。雨宮さんの本を集中して読んでいるのは、ほかでもない、来週、彼女にお話をうかがうことになっているためである。

「時代のテクスチュア」連載も終盤にさしかかり、やはりこのあたりで、ファッションがそもそも「それどころではない」話として一蹴される社会のことも考えないと、本物の、裏も表もある「時代のテクスチュア」にはなりえないんじゃないかと思ったのだ。

・・・にしてもあまりにも接点がない。ビジョンが無謀だったのだろうか。お話をうかがおうと思ったことじたいが僭越だったのだろうか。「ブランドものが労働の動機でありえた」労働者が健在だった20年前と、「ブランドを見たら火をつけてやりたくなる」労働者があふれる現在。どうつなぐ!? 今年上半期最大の試練となりそうであるが、なんとか建設的な接点を見出せるよう、考える。

○仕事柄、たくさんの映画の試写状をお送りいただく。とてもありがたいことと感謝しているものの、最近は、忙しすぎたり、ふつうに映画館で子供と一緒に観てもいいようなものだったり、「DVDでもいいかな・・・」という先の見えそうな映画が増えたりで、よほどのことがないと出向かないようになってきたのだが、この一枚には目が釘付けに。

パスカル・ロジェの「マーターズ」。観たあと確実にトラウマに見舞われる問題作らしいのだが。どんな程度か、思わず予告編をチェックしてしまう。怖そう。酷そう。ホラーやスプラッターはできれば敬遠したい。でも人間が想像する怖さの極限がどんなものなのか、それも見てみたい。揺れる・・・。

ちなみにこれまでいちばん怖い思いをした映画は、ドイツ映画の「エス」。やはりヨーロピアンが追求する恐怖って、血とかお化けがそれほど出てこなくても、底が深い気がする。

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