帝国ホテル「孔雀の間」にてナガホリ(株)さんの創美展。半年に一度のジュエリー大展示会&大商談会といった趣きの熱気あふれるイベントで、ここ数年、うかがうのを楽しみにしている。なんにも購入しなくて申し訳ないかぎりなのだが、「ジャーナリスト」のような立場で招いていただいている。恐縮しつつ、感謝。

定番のオーソドックスな宝飾品から、世界で活躍する日本人ジュエリーデザイナーの作品、およびスカヴィア、レポシといったヨーロッパの一流ブランドの大胆なデザインの新作までがずらりと揃い、ジュエリーデザインの動向が感覚的につかめる。7~8ケタの数字が並ぶジュエリーが「売約済み」となっていることもあり、商談の様子を遠目に観察できるのも、ひそかに楽しい。2日間で億単位のジュエリーが売れるという。貧困問題を考えた翌日にこのきらびやかさをまのあたりにして落差著しいことだが、これもまた、現在の日本の一面である。

スカヴィアのデザイナーは赤いサスペンダーの似合う陽気なイタリア人なのだが、今年は、ティーンエイジャーの「4代目」を連れて来ていた。映画「ヴェニスに死す」を一瞬思い出してしまったが、優雅なイタリアの雰囲気もまとう、かわいい男の子である。

Photo_2 会場入口に飾られていたクラシックカー、「ロールス・ロイス・レイス」が圧巻だった。1939年のもので、当時の所有者はモナ・ビスマルク夫人。現在はジュエリーアーティスト梶光夫さんが所有しており、25周年記念作品としてデザインしたというカーマスコットオブジェ「宇宙の女神」がついている。黄金の女神が地球をもちあげ、その上に巨大なダイヤモンドがついている。このロールスにこのマスコット。ゴージャスで、まばゆい。

その後、帝国ホテルのロビー階ラウンジで「プレシャス」編集部の方々と、ジュエリー特集の巻頭エッセイを書くための打ち合わせ。「自分で稼いで、自分で買う」読者に支持されるジュエリーとはどんなものか、お話をうかがう。

ここ2~3年、読者が好むファッションにも変化が見られるという。数年前はかちっとしたキャリアスタイルが好まれたのに、最近では、甘さ、かわいらしさを加えた、「男の部下にも怖がられず、親しみをもってもらえる」ようなスタイルが求められるという。「バンク・オブ・イングランド」による「女性被雇用者は口紅とヒールで装うこと」の服装指南はじめ、世界の都市部のキャリア女性の服装の変化とも相通じるものを感じる。「女性らしさを慈しむ」ことが女の権威につながることは、世界的な傾向らしいと感じる。

よいものを見たあとの心地よい気分をこわさないよう、「2000 エシェゾー・グラン・クリュ」をあける。先週の成城石井のワインくじ、やはり2日目もやってしまったのであった(いいカモになった私はやっぱりバカである・・・)。でも2等のこれをあてたので大満足。すばらしく深みがあるのに、なんのひっかかりもなく滑らかにまろやかにのどを通っていく、優雅なワインでした。

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