今日のファッション文化史の講義が、18世紀ロココから19世紀初めの新古典へと向かう時代の話だったのだが、話しながら、なんだか今の日本はちょうど革命前のフランスみたいだ、という気がしてきた。「シャネルが買えないならH&Mがあるじゃない」といえる人々と、住む場所もなく飢えのあまり犯罪に走らざるを得ない人々・・・。後者の増加が、社会に不穏なエネルギーを増やしている。これが爆発する前になんとかしなくてはいけないとは感じるのだが、いったい自分になにができるのか。何の力もない自分を歯がゆく思ったり、でもそんなことを考えることじたいが行き過ぎたことに思えたり。ただせめて、常に関心を抱き、声を聞き続けることだけはやめないでおこうと思う。

大学に、秋に開催される「秋葉原エンタまつり」事務局の方がお見えになる。なんと「ヴォーグ」を片手に。7月号のマンガ+モード特集の解説をご覧になり、このようなことをシンポジウムやショウを通して秋葉原でやりたい、と。オタクの聖地アキバに「ヴォーグ」なモード。5年前に誰がこの結びつきを予想できただろうか。ありえなかった両者のつなぎ手として自分が巻き込まれていくことに対しても、不思議な思いがする。

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