ファッションビルでも、タクシーの中でも、カフェに入っても、マイケル・ジャクソンが流れている。80年代が戻ってきたかのような錯覚をおぼえる。

今年の初め、「80年代リバイバル」がくる、と多くのファッション記事が論じていた。本ブログでも、バルマンジャケットなどのことに触れつつ、ちらっとその話を紹介している。バルマンの肩強調ジャケットは、マイケル・ジャクソンの舞台衣裳を思わせるようなもので、2月、3月には、多くの「セレブ」が競い合うように着ていた。もちろん、マイケルが故人となるずっと前の話である。

いま、マイケル追悼の意味で、80年代のBGMだった音楽が流れ、マイケル風ジャケットの人気が高まっている。

ことし初めに予想された80年代ブームと、現在の80年代全盛のムードは、もちろん、意味はまったく違うもので、ほとんど偶然の一致のようなものだ。

でも、ほんの少し、ひやっと空おそろしいものを感じる。

ファッションの変化は社会の変化に先行する。その後に続くできごとを予兆することがあるのだ。

マイケルが故人になってしまうだなんて、さすがにバルマンですら予想していなかったであろう。だが、この偶然の一致、あとから「歴史」として、記録として眺めてみた時に、やはりただの「偶然の一致」とすますことなど到底できないような気も、ほんの少し、するのである。マイケルが偉大なポップスターだっただけに。

2 返信
  1. gadogado
    gadogado says:

    確かに90年代の中ごろにはすっかり見かけなくなり,しばらくは80年代に活躍した際物デザイナー的な扱いだったアライアも今は元気復活という感じがします。バルマンのマイケルジャケットははセールで残っているのを見かけたのですが、お店のBGMがマイケル。who's bad!の雄たけびに乗せられ思わず調子にのって試着してしまいました。

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  2. nakanokaori
    nakanokaori says:

    gadogadoさん、コメントありがとうございます。イギリスもセールシーズン(終わりごろ?)ですね。バルマンはセールでも強気の価格ではなかったでしょうか(笑)。バルマンのシルバーのワンピースのパクリをイギリスのなんたらというスーパーチェーンが16ポンドで販売、っていう記事を読んで、いいのか? と思いましたが。なにがなんだか状態の、怒涛の80年代復活ブームですねえ…。

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