◇「ボルト」。あまり期待しないで観たが、これがなかなかよくできていて、予想以上に楽しめた。ディズニーははずさない。

ある日突然、「敷居の外」へ追いやられた主人公が、旅の仲間とともに闘う過程で自分を発見しながら、一度死にかけた後、すべてを幸福にする大団円へ。そんなおとぎ話の王道を踏襲しながら、細部の描写が細かくて、飽きさせない。冒頭、おまけとして、「カーズ」の車たちが、改造車になり、ドリフトレースで東京タワーまで上る、というショートムービーがついていた。これがまたスピーディーな笑い満載。

◇向井万起男さんの『謎の1セント硬貨』(講談社)読了。マキオちゃんとチアキちゃんのキャラクターが国民的に愛されていることが基盤になったうえでの珍道中のおもしろさ&マキオちゃんの並外れた知的好奇心と実行力(メールを送りまくる)の迫力、で読ませる。

サウスウエスト航空の、仕事を「陽気に楽しむ服装」。トイレの落書き「キルロイは来たりぬ」伝説にまつわる謎解き。マクドナルドのトイレに関する「カービー理論」。お話のひとつひとつに、マキオちゃんとチアキちゃん、およびマキオちゃんとアメリカの善意の人々とのコミュニケーションの物語がある。そのプロセスそのものが面白い。

それにしても、自由に豪快にキャリアを追求する宇宙飛行士の妻に、こんな形で楽しげに「ついてくる」夫。卑屈になるどころかこうしておまけの果実まで実らせる。すてきなカップルである。

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