「プラチナサライ」のカツラくんとブレインストーミングを兼ねたランチ@ニューヨークグリル。快晴でパークハイアット日和である。52階からは東京タワーも眼下に見える。

カツラくんとは「ラピタ」(淋しいことに休刊)にいらしたときからのご縁。反トレンドの方向で骨太な雑誌をつくりたいと考えている、仕事熱心で礼儀正しい編集者である。まだ若いのに。というより、若いからか。前回会ったとき、「こんな雑誌をつくろうと思っている」という話をじっくり聞いていたら、それから半年ほど経って、「ルート (ru:t)」という、「永く愛する」ことをテーマにした、寿命の長い個性的な雑誌を世に出した。

今回も、アイディアが頭にあふれるほど渦巻いていたようで、私はもっぱら聞き役である。話しながら考えがまとまっていくタイプらしく、時折、こちらが引き出し総動員で「こういうことでは?」と聞き返していくと、話がまとまり、発展していくみたいである(書きながら考えがまとまっていく私とはまったく違う資質である)。話はほんとうに上手で面白いので、大学の後期の講義に一度ゲストスピーカーとして来てもらうことにしたほど。遠からずまた、独自性のあるものを世に出してくれるだろう、と期待する。

カツラくん的には、私に聞き役になってもらって、助言と後押しを得られれば、自信にもつながるようだ。私にとっては、最新未加工の情報や斬新な発想に対する自分の感性を試されるいい機会となる。時折、こういう役回りをしていると、若い芸術家を支援していた18世紀のサロンの女主人の気持ちがうっすらわかったような気になる(彼女らのような影響力はぜんぜんないけれど)。

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