◇心に引っかかったことばの、備忘録。

東急の広報誌「QUALITE」に掲載されていた、矢野顕子のインタビュー記事より。

「『やりたいことは今やっちゃおう』と、はっきり意識するようになったのは、あのとき(9.11事件)から。いつか、なんて言っているとそのときは来ないかもしれないの。(中略) 身近な人も同じ。危篤になってから駆けつけるより、元気なうちに一緒にお茶を飲んだり、おしゃべりしたりするほうが絶対いいわよ」

◇ヤマシタトモコのマンガ『Love, Hate, Love』(祥伝社)より。

「誕生日ごとに秘密が増える (中略) 生徒たちには あなたたちの先生は自分を諦めてしまっているということ 友達には 本気で消えたいと二度くらい思ったことがあること バレエには もうあなたのことをキライになってしまった・・・ということ」

前向きで効率的・戦略的にいくことばかりが是とされるような薄っぺらい風潮には、正直言って、げんなりすることがある。ときどき、こういう(世間の基準からみれば)ダメダメなヒロインの心情にシンクロしたくなってくる。

◇杉本彩編集『エロティックス』採録の、中島らもの『春夏秋冬』より。

「おれの心はトタンの板よ かわらないのを 見てほしい♪」

さすがの彩さまである。この本に収録されている短編は、セケンが期待するエロティックな話、というステレオタイプをみごと裏切り、しっとりと泣ける話ばかりだった。花村萬月の『崩漏』も、「ああなって、こういう結末になる」とわかっていながら、じんわり泣けて、余韻が深い。

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