2009年10月14日
『リアルクローズ』6~8巻、すぐに届いて、待ちきれずにさっそく読む。ファストファッションに競合するためのヤング売り場をめぐるエピソード、デパート合併をめぐるエピソードなど、いかにも現在起こっていそうな状況が生々しく描きこまれていて、スリリングである。
6巻、「同じ服を着て遭遇してしまった」ときどうするか?の話が興味深かった。この問題に関しては私も『着るものがない!』のなかで書いたのだが、「最終回答がない」だけに、他の人の意見とか実際どうしたとかの話がとても気になる。
「神保部長いつだったかすごい大女優と同じドレスになってな 周りは全員真っ青 結局部長が女優によってって『おそろいね』って言って女優退散 部長の勝ち」「同じドレスだったら中味の勝負だからな」
やはり、にこやかに余裕でいられる中味が勝負なのだが、肝心の中味がいちばん得難い・・・。
7巻、小西のコーデのコツ論も「おおっ」と。
「まず 大きい面積をとる服か個性の強い服にトーンを合わせてゆく トラッドアイテムやキチンとした仕立ての服で立体感を出す あとは着くずし方と小物でハーモニーを・・・」
8巻、やはり田淵のセリフがかっこいい。
「感情的になったら全てはそこでおしまいだ 思考停止と同じだ」
「人間何よりも変化がこわい このままじゃダメになると心のどこかで知っていても 変化が怖くて 必要な変化を起こすことを先のばしにしたい」
「問題は関係がこわれたあとだ そこから立ち上がる底力だ」
弱っている時だったので、とりわけ励まされ、癒された。続きの発売が楽しみ。
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