◇ハイウェル・デイヴィス『モダン・メンズウエア』(ブルース・インターアクションズ)。世紀の変わり目に起きたメトロセクシュアルブーム以降、ぐいぐい面白く、多様になってきているメンズファッション、35ブランドを紹介した、ビジュアル重視の本。

スーツでもTシャツ&ジーンズでもない、モードな男たちのイメージが満載で、ここ数年の革命的な流れが概観できる。アレクサンダー・マックイーン、バーバリー・プローサム、ドリス・ヴァン・ノッテン、ラフ・シモンズにリック・オーウェンス・・・・・・。20世紀まで使われてきた「男らしさ」をめぐるボキャブラリーでは、到底表しきれない、なにか未知で、新しいことが生まれつつある現場に立ち会っているような気がしてくる。これを語ることばが足りない。というか、既成のことばでは、十分に語れないようなもどかしさ。

タイトルの「ドライ」で「スロー」は、ウェンディ&ジムが自分たちのスタイルを称したことば。この形容がぴたりあてはまる近頃の若い男の子の顔が何人か、浮かぶ。草食系とくくられてもちょっと違和感があるのだが。

◇出講日なのに、コドモの小学校が先週土曜の授業参観の振替休日。休講にはできないし、と困りはてていたら、畏友サツキさんが快く面倒を見てくださる。こういう頼もしい友人たちに助けられて、なんとか仕事をさせていただくことができている。深く深く、感謝。そんな貴重な時間だからこそ、ことばを届ける相手が世の中を明るくするような人材になってほしい(その結果、友人たちにも良い流れを循環させていきたい)という願いをこめて話をするのだが、そんなアツクルシイ思いは、「ドライ」で「スロー」なイマドキの学生さんにはスルーされるのがふつう(・・・・・・セラヴィ)。

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