「ロイヤルクラウンダービー ジャパン」会社設立発表会@英国大使公邸。

英国のロイヤルクラウンダービーは、1750年創立の、由緒ある陶磁器メーカー。1972年にロイヤルドルトンと合併していたが、2000年にドルトンから独立した。このたび、日本法人を設立することになったので、その発表会である。英国本社の会長兼CEOのヒュー・ギブソン氏、セールス&マーケティングディレクターのサイモン・ウィリス氏、日本法人の代表取締役&CEOの佐伯康子さんのお話を聞く。

「ロイヤル」は1775年に国王ジョージ3世から、「クラウン」は1890年にヴィクトリア女王から、それぞれ賜った名で、この二つの称号で英国陶磁器の最高峰のステイタスを誇る。

「ロイヤルアントワネット」のラインは、エリザベス女王がウィンザ―城での朝食に愛用しているコレクション。

光に透かしてみるとわかるが、陶器が薄い。紅茶はやはり薄いティーカップで飲むとおいしいのだ。「エッグシェル」と呼ばれる、繊細なのに強く、真っ白なこの陶器をつくるのに、とても手間がかかる工程を経るのだそう。製作はすべてダービーで熟練職人がおこなっている。動物モチーフのペーパーウエイトも、コレクターズアイテムになっている。

写真だけをスクリーンで拝見したのだが、あのサルバドール・ダリが1937年に詩人のエドワード・ジェイムズのためにデザインしたカップ&ソーサーがあるらしく、その絵柄がいかにもダリ。大胆でかっこいいのだ。日本で展開するのは「別荘に似合う陶磁器」(!)というコンセプトにかなったクラシックなラインだそうだが、個人的にはダリ風も好きである。ぜひ復刻版を発売してほしい。

英国大使公邸は、しばしば英国製品の発表会の会場となっている。現大使は、デイヴィッド・ウォレン氏。英国製品の普及に熱心な、すてきな紳士である。大使公邸は、そこだけ、時空がぽっかりとイギリスを保っている、ロマンティックで素敵な建物である。インテリアにもそっくりイギリスがもちこまれている。トイレもイギリス。イギリスの家には必ず見られるあのパネルヒーターがあり、便座だってイギリス製のあの形で、まちがってもウォッシュレットなんてついてない。「空き」ではなくて「vacant」表示だし。「クラリッジス」とか「ハロッズ」のトイレを思い出す。懐かしくて、うれしくなってしまう。

となりに鏡リュウジさんが座ってくださったので、待ち時間も楽しく過ごすことができた。OPENERSで対談した時以来。鏡さんもイギリスに縁が深く、今年はもうすでに3度も訪英なさっているという。

発表会のあとは、ロイヤルクラウンダービーのカップ&ソーサーで、世界最高峰のコーヒー、「グランクリュ カフェ」をいただく。シャンパンボトルに入った、おしゃれなコーヒー豆として写真は目にしていたが、実際に飲むのは初めて。「世界最高峰」と言われてみないとよくわからないというところもあったが(・・・)、あとあじが格段にすばらしいことに、後から気付いた。飲んでいるあいだはクリアですっきりした印象なのに、甘いあとあじの余韻がずっと心地よく続くのである。

佐伯康子さんのスピーチもすてきだった。特別難しいことは何もおっしゃらないのだが、一語一語、ゆっくりと、ほんとうに心をこめて(という印象を与えるように)、ていねいに言葉を発するのである。年上の方にこういう形容は失礼か、とも思ったが、でも、「キュート!」なのである。お手本にしたいスピーチだった。

2 返信
  1. mitsu
    mitsu says:

    中野様 
    失礼いたします。
    ロイヤルクラウンダービーでグランクリュカフェ
    素敵で最高な組み合わせですね。
    ブログ拝見させていただいた際に初めて
    ダリ作品がある事を知りました。
    ありがとうございます。
    アンティーク作品にも惚れ惚れ致しますが
    ダリ作品Web検索で写真見ました。
    綺麗な色使いで斬新でカッコイイです。
    復刻版が出たら正直に私も欲しいの一言です。
    陶磁器はやはり英国以外は考えられませんね、

    返信
  2. nakanokaori
    nakanokaori says:

    あまりイギリスびいきしすぎるのも問題あるかもしれないので(…)、ドイツのマイセン、イタリアのジノリ、フランスのリモージュなど、各国にそれぞれ名陶磁器があることにも敬意を表しておきますね(笑)。

    返信

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