◇「サライ」連載記事のため、BLBG(ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランド・グループ)のプレスルームを訪問、会長の小石原耕作さんにお話をうかがう。

「スマイソン」に関する取材ではあったのだが、単なるモノの話を超えて、異国のブランドを日本に紹介するために必要な「編集」のこと、「象徴」がどっしりとあることの重要性、オーダーメードが今ウケている理由など、たっぷり1時間半、楽しくお話を聞かせていただいた。感謝。

ロールスロイスはもともとマシン以外の部分はオーダーメイドで作るのが基本で、今出回っているほとんどが「つるしのロールスロイス」という話も興味深かった。そういえば、チャールズ皇太子の財団がやっている「トラディショナルアーツ」という会社で、「ロールスロイスもつくっている」という話を聞いたことがあったが、なるほどそういうことであったか、と納得。ちなみにチャールズの会社では、これまで(昨年、私が会社の広報さんから聞いた段階では)4台のオーダーメイドのロールスロイスが売れており、それはすべてイエメンの一人の顧客のお買いものだそうだ。

小石原さんには、2~3年ほど前、「ハーパースバザー」での「落日のマッチョ」連載のときにもお話をうかがった。そのときは「男はなぜクラシックカーが好きなのか?」というテーマ。経験もボキャブラリーも豊富でいらっしゃるので、知らない分野の話でも、眼前にクルマのイメージが浮かんでくるほどわかりやすかった。

そういえば、クラシックカーが好きな方と、イギリスものが好きな方は、かぶることが多いようだ、と気づく(今さら)。

◇帰途、AOビルに立ち寄る。たまたま、「あ~こういうのがほしかった!」という大胆な柄のシルクジャージーのワンピに出会う。ここ3か月ほど、「買いたいと思える服がまったくどこにも見当たらない」(遠くまで真剣に探しにいく時間もない)という状況だったので、ほんとうに久々にすかっと買い物をした気分。

4 返信
  1. キンバリー
    キンバリー says:

    こんにちは。「『買いたいと思える服がまったくどこにも見当たらない』(遠くまで真剣に探しにいく時間もない)」とのくだりに、同感です。私は中野さんとほぼ同じ年齢なのですが、デザイン・品質ともに納得できる服は(私にとって)法外な値が付いており、手ごろな、あるいはここまで出せる、という価格のものになれば、どこを向いてもチュニック、もしくはワンピースという名前がついたチュニックのみ(!)という状況です。いまや30、40、50、あるいは60代の女性にもそれぞれをターゲットとした雑誌があり、購買層もあるのに、どうしてこうも商品の選択肢がないのか、と疑問に思うことしきりです・・・もしかしたら、中野さんは違う理由で、「どこにも見当らない」と思われたのかもしれませんが・・・。

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  2. nakanokaori
    nakanokaori says:

    いえいえ、私もキンバリーさんとまったく同じ理由で「買いたいと思える服がない」と立腹し続けてきました(笑)。今あふれかえるチュニックは、どれも膝が出る短い丈で「細身のパンツと合わせてもかわいいですよ」「ブーツと合わせるとバランスがいいです」とすすめられるんだけど、あの「はにわ」のような着こなしはあいにくキライだし、ブーツで仕事はできないのですね。
    膝がきちんとかくれて、一枚でさらっと着れて女っぷりの上がるワンピなりツーピースなりを作ってくれ!と機会あるごとに言い続けているんですが、スルーされ続けています…。
    「服が売れない」のは不況のせいというよりもむしろ、リアルな需要をまじめにくみ取ってないためなんじゃないか?といぶかっております。こっちは買う気はあるのに、買いたいと思えるものが、みごとにない。メーカー側は相当、需要をむだにしているのではないでしょうか。

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  3. キンバリー
    キンバリー says:

    お返事ありがとうございます。「はにわ」のくだりに、思わずふきだしてしまいました。今日たまたまフリーの女性誌編集者(50代)と話していて、彼女も、彼女とよく一緒に仕事をするスタイリスト(40代)も、「リアルな需要」のためのページを作りたいのに、なぜかかなわない、ということでした。もうひとつ不思議なのは、七分丈パンツ、レギンス、ブーティーをはじめ、一般的な日本女性の体型の弱点(寸胴、X脚、O脚、脚の短さなどなど)をむしろ強調するものがもてはやされることです。かつての流行のベースには、体型を美しく見せたいという気持ちがもう少しあったかと思います。この「後ろ向きのおしゃれ」はどんなことを意味しているのか、興味があるところです。あるいはそんなスタイルを美しくないと思う私の感覚が古い(汗)のか・・・。

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  4. nakanokaori
    nakanokaori says:

    「後ろ向きのおしゃれ」(笑)。おもしろい着眼点ですね。顔にしても、アニメ顔に近付きたいというメイクが主流だし、なんだか「成熟した西洋的な女」のイメージから遠ざかるのがいい、というムードが漂ってるのを感じます。

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