◇不況がはじまってから、デザインの著作権侵害に関わる訴訟が4倍増加した、というニュース。英「インデペンデント」10日付け。

ハイストリートのファストファッションチェーンによるパクリ製品はかねてから問題になっていた。アメリカ、ヨーロッパで制定されている法律については、「愛されるモード」のなかでも触れているのだが。

不況が深刻になって、この問題がいっそうひどくなっているらしい。ファッションブランドは「いったい世の中で何が売れているのか?」をさぐり、それが自分のところにないものであれば、売れているライバルから「インスパイア」(笑)されて似たようなものを作る、という現象が起きているとのこと。その気持ちはわからないでもないが。

2007年にはトップショップが「クロエ」のダンガリードレスをパクったことで損害賠償金を支払う羽目になっている。

最近、訴訟を起こしているデザイナーにジミー・チュウがいる。マークス&スペンサー、ウェアハウス、ニュールックを相手取って、係争中。

一方、リンジー・ローハンは、2008年にはじめたレギンスライン6126が、デザイナーのジェン・カオの著作権を侵害しているとして訴えられたばかり。ローハンはエマニュエル・ウンガロのクリエイティブディレクタターとしてデビューしており、さんざん酷評と嘲笑を浴びているのだが、それに加えてこの訴訟。どうするのか。

日本の「まねっこ」状況は、おそらく問い出したらきりがないのではないか。たとえばファッションビルやデパートに入っているブランドを見ただけでも、どこの誰がオリジナルで、どこがまねをしているのか、もうわけがわからないくらいまったく一緒なものばかり扱っているようにも見えるのだが。「売れ筋」のコピーを売れ筋の店と同じように並べておけば、消費者が喜んで飛びつくと思ったら、大間違いなのに。

◇「ハイファッション」までも休刊。さらに「プラチナサライ」も休刊。知人から相次いで知らせを受ける。「ハイファッション」にはほんとうに「育てていただいた」感が強い。好きな雑誌がどんどん姿を消していく。何にもできないのが悲しい。

昨夜はエリック・ロメールの訃報に涙したばかり。好きな映画監督も去っていく。やるせない。

2 返信
  1. たけい
    たけい says:

    たぶん、パクリ=おいしい所を頂いてる
    というのが駄目なんだと感じます。
    パクリではなく「影響を受けている」だと
    オリジナルを作った人もすこしは良い気分
    になるのかなと。
    デザインの事には、余り詳しくないので
    自分は何とも言えませんが。

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  2. nakanokaori
    nakanokaori says:

    そっくりパクリじゃなくて、「酷似しているが…う~ん…」と限りなく黒に近いグレーゾーン、っていうのも、デザインの場合、多いらしいです。そうすると、どこまでが「盗用」で、どこからが「影響を受けているだけ」なのか、判別しがたいということもあるのかもしれません。
    それにしても、これだけものや情報があふれかえるなかで「オリジナル」を生みだすことは並大抵の努力じゃできないことだなあ…と感じます。

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