クロワッサン編集部のチームが自宅にお見えになる。「映画とファッション」に関する取材を受ける。いちばん映画をよく見ていた(1年に200本近く)20代後半の記録がまったくなくなっていたのが惜しかったのだが、30代半ばあたりに見た映画のなかで、印象に残ったものは原稿にしてHPにアップしておいたのでやや助かった(紙のままだと、何がどこにあるのか、いざ必要なときにすぐ出てこないのである)。それを手がかりに記憶を引き出せる。それでもなお、「何を、どう見たか」というのは、すっかり忘れているものである。記録しておくことの大切さをいまさらながら実感する。

いい映画もそうだが、いい講演とか、いい本などは、具体的な内容はきれいさっぱり忘れていても、得た感動がずっとお宝として残っている。すてきな人もそうだ。たっぷりと話したはずなのに、生々しい会話のナカミは覚えていない。快い余韻だけが長く残る。それが「いい作品」の極意なのかもしれないなあ、とも思う(自分の記憶のいいかげんさを棚に上げ)。

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