◇「猿ロック」映画版。ひたすら市原隼人の魅力を引き立てるための映画と思えば、まあ、そんなものであろうという印象。あのコミカルなトーンでいくのならば、最後の「巨悪」の扱いが半端すぎてカタルシスがなく、くすぶりが残る。どうせマンガチックな演出なら、最後はスカッとわかりやすく「巨悪に対する罰」がほしかった。

マンガの原作に似せたのか、市原隼人のシルバーヘア。かっこよかった。18世紀にフランス宮廷貴族は髪に髪粉をかけて白くしていたのだが、あれは老いも若きも同じように「年とっているように」見せるためだった、という説がある。が、若い人のシルバーヘアは、老けて見えるどころか、かえって魅力を引き立てるものになるのだなあ、とあらためて気づく(市原隼人級の美男であればなんでもアリになるというだけの話なのかもしれないが)。

◇立川志の輔「英語落語で世界を笑わす!」(研究社)。志の輔さんが、古典落語を英語でやるのである。ついていたCDをiPodに入れて聞いていたら気持ち悪がられた(ニヤニヤしていたので)。発音はべたべたのジャパニーズイングリッシュながら、そんなことは些細な問題だ(あるいは問題にもならない)よなあ、となにか希望と勇気を与えてもらえるような、堂々たる英語落語だった。中学英語程度の簡単な構文、基本的なボキャブラリーで、これだけ強力なコミュニケーションができる。志の輔さんの努力の総量と志の高さはいかほどかと想像すると、いろんな失敗を想定して逃げ腰になってばかりの自分が心底恥ずかしくなる。

◇2月も終わり。いくつもの課題が延々と濃い霧の中にあるままで、ひたすら忍耐と根性でしのいでいるような日々が続くが、多くの人のお力添えを得てなんとか生き延びられたことに感謝する。

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