シャーリー・マクレーン版「ココ・シャネル」DVDで。半年ほど前に買っていたような記憶があるが、ようやく開封。限定版で、パールのアクセントがついたシュシュが付録についている。それで分厚い箱だったのかとようやく納得した。

70になって「復活」コレクションを敢行して酷評を浴びたシャネルが、これまでの人生をふりかえり、二度目の復活コレクションで、喝采を浴びるまでが描かれる。シャネルの伝記は翻訳しているし、あちこちで解説まで書いているうえ、映画も全部見ている。すでに知り尽くしている話でありながら、やはり何度見ても、シャネルの人生は面白い。どこを切り取ってもドラマになっている。とりわけ70代での復活劇は常人にできることではなく、弱っている心にカツを入れてくれる。常に逆流をのぼり続け、たとえジャーナリズムがなんとけなそうと、自分の思うところを貫ききって、最終的な勝利を得る。この壮絶なシャネル復活劇のイメージを頭にたたきこんでおくと、ちょっとやそっとの失敗にはめげなくなる。

シャネルがいい男たちにモテた秘訣のひとつは、「感謝しなかったこと」にある、ということにも気づいた。自分本位にプライド高くふるまい、周囲を翻弄し、驚かせ続けるシャネルに、男たちは退屈せず、夢中になって追いかけ、手をさしのべるのである。これもなかなか常人にはできない芸当。

50年代の「復活」シャネルのスーツは、ため息がでるほどリッチで手間がかかっていてタイムレスな気品をたたえている。映画では当時のコレクションをかなり忠実に再現していた。ああいう服ならば今すぐにも着たいと思うのだが、現在、店頭で(シャネルじゃないが)見かけるのは、マタニティ服のようなデザインの、ぺらぺら素材の今シーズン命の服が主流。きちんとしたいい服もあるが、高価で手が出ない。そういう時代なのだ、と言われても、なんだかな。

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