ファッション関連会社に憧れ、少しでもそこにコネを得たいと思って「インターン」として働く人は多い。だが、その現実は、長時間タダ働きの「搾取」であり、結局は正規就労のチャンスも得られないことが少なくない、という記事。英「ガーディアン」24日付、ジェイミー・エリオット執筆。

http://www.guardian.co.uk/money/2010/jul/24/fashion-industry-interns

「インターン」として働く側は、その夢と野心(?)につけこまれ、労働基準法違反であるようなヒドい条件にサインさせられる。「搾取」の一種である。一方、雇う方は、使い物にならない人間に、金では買えない「経験」という貴重なものを与えてあげるのだ、という認識。

記事に登場した25歳のルーファスは、すでに5社で無賃労働のインターンシップを経験しているが、いまだに就労の機会にも恵まれず、疲弊するばかり、とその苛酷な労働内容を暴露している。某ブランド(記事では明確にブランド名が記されている)の刺繍部門では、一人のデザイナーと10人の無賃労働のインターン(!)が働いて作品を作っているという。

もちろん、記事では「インターン」制のよい点も指摘されている。業界のことをまったくわからない学生にとっては、具体的にビジネスがどのように行われているのかを、実際に体験して知ることができる貴重な機会となること。

金にはかえられない「経験」か。あるいは「経験」という名の下の搾取か。どこで線引きをするのか、難しい問題だと思う。

記事にならなければ、明るみに出ない問題であった。華やかなワンステージの陰にひそむ、シビアな労働問題を、よくぞ暴いたものだ・・・と感心する。そんなジャーナリズムが存在できる風土があることじたいが、あっぱれ(日本では、ここまで書いたら業界から総バッシングにあうのではないか、と憶測する)。

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