日本フレグランス協会主催の「日本フレグランス大賞」審査会。ノミネート商品およそ70品目が並ぶ。ランダムに選ばれた10点ほどを試香、マーケティング、パッケージなども含め、いくつかの観点に基づいて採点して、コメントを記入する。

第一回とあって、採点基準やカテゴリー分類の基準にややおぼつかなさも感じたが、今後、検討と改善を重ねて定着化していってほしい試み。個人的には、今年話題になったフレグランスを、ほぼひととおり、同条件で試すことができた楽しい機会だった。

大胆なボトルデザインで好感をもったのが、マーク・ジェイコブズの「ロラ」。キャップの上に大きな花びら状のオーナメントがついている。この装飾に意味はないけど、華麗な無駄を見ているだけで楽しくなる。

バレンシアガの「パリ」、グッチの「フローラ」は、ブランドのイメージと連動するたたずまいで、細部にいたるまで(「フローラ」は箱の内側にまで美しいイラストあり)考え抜かれていることに感心。細部に光る丁寧さは、使う人を大切にもてなそうとする心の表れのように感じられるものだ。

個性的な香りで印象に残ったのが、アニック・グタールの「ニンフェオ・ミオ」。類似の香りが思い浮かばない。

つけた瞬間に華やいだ気分が広がる「女の王道」的フレグランスとして、格調も感じさせたのが、ゲランの「イディール」。「ミツコ」系のマダムっぽさはなく、若々しい。

もっともよく売れたのが「クロエ」だそうだが、たしかに若い女性が多い場所へ行くと、必ずこの香りが充満していたような気がする。このフレグランスじたいには不満もないが、「みんなと同じ」というだけでパスしたくなる気もする。

時代とうまく同調しているなあ、という点では、個人的にもこの夏よく使った「オノレ・デ・プレ」の一連のシリーズ。緩衝材を兼ねるユニークなパッケージ、エタノールまで大麦からつくるという徹底したオーガニック精神で、倫理的であることがおしゃれとなる時代を象徴するようなフレグランス。

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左端が「ロラ」、左から2番目が「イディール」、奥の右側の方に3つ並ぶオレンジの袴のパッケージが「オノレ・デ・プレ」。いいと思った香りに高い点をつけるシステムではないので、上に記したような思いは必ずしも結果には反映されないのだが。ウェブ上での一般投票も数多く集まっているというので、どういう総計が出るのか、今から楽しみ。

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