ジュゼッペ・ルッソ・ロッシ氏のヴィオラと渡辺敬子さんのピアノによるデュオリサイタル@フィリアホール。

ロッシ氏はローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミーを最優秀で修了したのち、イタリアの数々のコンクールで優勝歴をもつ。シノーポリ賞をナポリターノ大統領から受賞、などなど華々しい経歴の持ち主。

敬子さんも、東京芸大卒業後、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミーを最高評価で修了。ペスカーラ国際ピアノコンクール最高位、キローニ国際ピアノコンクール3位などなど、華麗な受賞歴を誇るピアニスト。7月にリリースされた初CD、 Side by Sideでは、高い技術に裏付けられた品格のある演奏を堪能することができる。

音楽エリート中のエリートといった感のある二人による、ブラームスの「ヴィオラとピアノのためのソナタ 第2番 変ホ長調 作品120-2」、シューマンの「おとぎの絵本 作品113」、ヒンデミットの「ヴィオラとピアノのためのソナタ ヘ長 作品11-4」ほか。難度の高い曲目を、格調高く流麗に。アンコール曲の「セビリアの理髪師」も楽しいおまけ。

非日常の世界へ連れて行かれるような陶酔と、脳内が洗われるようなやすらぎを味わう。トップレベルのアーチストの演奏に、背筋が伸びる思いをさせていただいた夜だった。

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リサイタルを大成功のうちに終えた敬子さんとロッシ氏。素顔の敬子さんは、気さくで優しい女性です。

「デュオとして二人で一つの音楽を作り上げるには、音楽に対する同じ情熱と方向性と価値観を共有している必要があります。しかしまた同時に、一人と一人の独立した音楽家として、それぞれ違った音楽、人生、個性を強く持っていることで、それらを融合させた時により大きな深い世界を表現できるものでもあります」と敬子さんはパンフレットに書く。「これらのことを可能にする出会いは、そう何度も簡単にあるものでもない」とも。

レアで、貴重な出会いを大切に育くみ、より深い音楽世界を作り上げた二人の並みならぬ努力に、敬意を表したい。

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