◇DVDで「色即ぜねれいしょん」。70年代のにおいが濃厚に立ち込める、青春もやもや映画。

みうらじゅんの原作だけあって、仏教系男子校という設定が個性的。講堂のインテリア、集会の様子、それだけで不思議なおかしさ。リリー・フランキーのパパと、堀ちえみのママが、模範的な両親をやっているのも、妙におかしい。

「かっこわるいところをさらけ出すのが、かっこいい、それがロックだ!」みたいな主人公のセリフが、ちょっとよかったかな。

◇DVDで「ディアドクター」。医療、とりわけターミナルケアや「資格」の問題を深く考えさせる一方、細部の表現がリアルで、でもあくまでもどこか明るく、引き込まれる。

老人が大半の村で、献身的に働き、愛されるドクターが、実は無資格だった・・・。善意からでもない、悪意からでもない、ただ、はずみで手を貸して、「くる球を打ち続けていたら、どんどん次のがやってきて、いつのまにか深みにはまっていった」。大半の人間の営みは、そういう流れで進んでいくものかもしれないなあとも思わせる。傑作。こんな難しいテーマ、どうやって終わらせるんだろうかと思っていたら、にやりとさせる想定外のフィニッシュ。脚本・監督の西川美和さんに、遅まきながら、観客の一人として拍手。

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