「ゴシップガール」セカンドシーズンの後半、BOX2を見終える。いろいろあったハイスクール生活も卒業式を迎え、これで、完。ほっ。

ここにくると登場人物ほとんど全員が「兄弟姉妹」(あらゆる意味で)になっており、なにがなんだか。くっついたり離れたりのめまぐるしさと、ここまでやるかの当惑の振舞いの連続に、やや食傷ぎみになる。最後の方は、矛盾もちらほら、つっこみどころも満載で、展開もやや雑になってきた印象。

とはいえ、食傷すれすれの振舞いが興味深いからこそ最後まで一気に見られたのだけど。あと味は、必ずしもよいとはいえない。むしろ、やや落ち込む(笑)。例えるならば、スキャンダルやゴシップでぎっしりの扇情的な週刊誌を思わず数冊まとめて読みふけってしまったときのあと味というか。そうやって読ませる側が、読者よりも一枚上手であるのと同じように、このドラマの作り手も、引っ張り方がうまい。

どろどろのなかにあって、ブレアのメイド、ドロータのキャラがおもしろく、この人をもっと見たいなあと感じていたら、DVDにはおまけとして「ドロータ物語」がついていた。短い話なんだけど、実はドロータは故郷のポーランドでは伯爵夫人だった!という話。本編がアッパークラスの華麗なるスキャンダルライフだとすれば、このおまけの世界は、メイドやドアマンたちのささやかなお楽しみの世界。19世紀のイギリス社交小説の、「貴族の世界」と「台所での召使たちの世界」の再現みたい。階級それぞれのお楽しみを、同じ階級の人間どうしで分かち合う。植民地からの移民が「別社会」として下層階級を構成していく、19世紀の階級社会そのまんま。

特典映像には、ファッションやアートの舞台裏も詳しく紹介される。ジェニーがデザインするとすればどんな服?とジェニーに代わってデザインする「ゴーストデザイナー」や、「ゴーストアーチスト」の存在を知る。見ごたえのある部分には、やはりお金も手間ヒマもたっぷりかかっている。

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