◇「プロヴァンスの贈り物」DVDで。リドリー・スコット監督で、ラッセル・クロウが主演なのに、ぜんぜん男くさいないし、アクションもない、ほのぼの人生映画。特典映像としてついていた二人の対談を見ているうちに、ひょっとしたらこの黄金コンビがプロヴァンスで休暇をとりつつ映画も撮ろう、とたくらんだのではないかとすら邪推してしまったほど。

ロンドンの証券マンで、金の亡者のような生活を送る男が、叔父の遺産のプロヴァンスのワイン畑つきシャトーで過ごすうちに、人生の真の楽しみに気づき、極上の恋に出会うという、忙しい都会人がついつい夢見たくなるストーリー。「おとなのおとぎ話」のような映画として、美しすぎるプロヴァンスの風景にうっとりしつつ、楽しむ。マリオン・コティヤールも、魅力的。

◇ピーター・ジャクソン製作、ニール・ブロムカンプ監督の『第9地区』DVDで。あまり期待しないで見始めたら、ぐいぐい映画の中に引き込まれていき、最後はしみじみと胸をしめつけられる。予想外の傑作。

ネタバレになるとつまらないので詳しく書けないのが残念だが、奇想天外なSFストーリーの中に、人間でもない、エイリアンでもない、その両方であってどっちでもない異端な存在とならざるをえなくなった男の哀切さが、見終わったあとまでしみじみと余韻となって残る。いろいろな種類の「闘い」が、いちいち人間世界のアナロジーとなっているから、考えさせられるとことも大。とてもよく練られたヒューマンストーリーだと思う。

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