◇「サライ」2月号発売です。連載「紳士のものえらび」で「ホーズ」のことを書いています。機会がありましたら、ご笑覧ください。

ちなみに、ホーズとは膝から下全体を覆う長靴下のことで、ふくらはぎまでの短い靴下ソックスと区別しています。日本の雑誌でときどきみかける「ロングホーズ」という表記は、和製英語です。ホーズのイメージは筒型のホース(水をまくあのホースです)、それだけで「長い筒型の靴下」の意味になります。

◇DVDで、「インセプション」。クリストファー・ノーラン監督、ディカプリオに渡辺謙が出演。潜在意識、夢の中に、アイディアを植え付ける(インセプトする)という発想のSFストーリー。はじめの30分はその発想を理解するだけでたいへんだったが、後半、こういう話なのかとわかりはじめてからがぜん面白くなっていった。夢の階層が幾層にも深くなっていって、このシーンは何層目の夢なのか、必死に上の階層の夢との連関を考えながら観なくてはならない。いったいどうやってこの物語を終えるのか、予想もつかなかったが、シブい着地点。2回観て(DVDだとコレができる)、ようやくすべてのつじつまが合った。

この悪夢のような現状から飛び降りることで、「現実」の幸福な世界に「戻れる」のではないか、とひそかに夢見ることがあるが、そんな観客の潜在願望もすくいとられているように見える。

ノーラン監督は、低予算(風)の「メメント」を観た時にその手腕に感動したが、メジャーな映画をとっても、手をぬかない(大衆向けに易しくしようとしてない)という姿勢がかっこいい。観客の思考力と粘りを試すようなところがある。

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