◇「サライ」3月号発売です。連載「紳士のものえらび」でロイヤルアッシャーのダイヤンモンドについて書いています。機会がありましたらご笑覧ください。靴下の次はダイヤモンド、と価格帯のふり幅が大きいですが。

◇副島隆彦責任編集、中田安彦著『ヨーロッパ超富豪 権力者図鑑』(日本文芸社)。興味が尽きなかった。第一章ではヨーロッパのファッション業界の権力者。アルノー、ピノーといった方々から、シャネルのオーナー、ヴェルテメール兄弟、ザラのオルテガ、H&Mのペーション、トップショップのフィリップ・グリーンまで。

人物肖像写真集、といった趣きの本なので、経済ニュースに頻繁にでてくるファッション業界の大物の、そのお顔と配偶者や側近の顔がはっきりとわかった、というのが一番の収穫であった。ライトもとくにあてない、修正もしない、シミやシワまでわかるアップの肖像が多く、なにかどろくさいのにぎらぎらしたオーラを感じる方もいて、写真からも人間的エネルギーが伝わってくるように感じる。

ファッションの影響力を決めるのは、デザイナーの力もさることながら、最終的にはビジネスマネジメントによるところが大きい。

H&Mのステファン・ペーションが、父親から受け継いだ企業を急成長させたという点で、ユニクロの柳井社長と経歴が似ているという指摘がおもしろかった。また、ロレアル創業家の母と娘が裁判で骨肉の争いをしている話も興味しんしん。ランコムのコスメやケラスターゼのヘアケア買うと、この88歳のリリアン・ベタンクールの利益に貢献するのか、と思うとちょっと複雑にもなる(笑)。

他の章はメディア、IT,財閥、貴族、伝統企業、新興企業などの権力者を扱う。ドイツのメディア界の頂点に立つ2人の未亡人とか、ペンギングループのスカルディーノとか、ハイネケンの社長とか、女性も意外と多い。

まえがきで、中田安彦氏は書いている。「研究を重ねるにつれて、日米関係よりももっと上から、世界を大きく決定する権力者層というものがあり、彼らがつくる同時のネットワークが存在することに気づいた」

うすうすと、たぶん誰もが感じながらも、実態がわからなかった「雲の上」の方々をわかりやすく解説してくださったことに感謝。これより先に出た第一弾も購入することにする。

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