自宅に戻る。羽田空港は節電のため薄暗く、動く歩道も止まっているところもあり、不穏な重苦しさを感じる。私鉄のターミナル駅も午後6時を過ぎたばかりというのにすでに閉店しているところも多く、空気全体が暗い。これからしばらくはこの状況に慣れていかなくてはならない。「照明が明るい」ということが、いかに贅沢で、特別なことであったのか、今更ながら痛感する。

東京コレクション中止の報。大学の卒業式と入学式中止の報。スポーツ界でも多くの競技大会や試合が中止。

ことファッションに限っていえば、このような生きるか死ぬかという過酷すぎる状況下においては、もっとも肩身が狭い領域のひとつだと思う。ファッションが人々に直接的な力を与えることができるのは、もっと生活のための最低限の状況が平穏に整い、立ち直りをめざして社会全体の空気が上向きになってからではないかと想像する。その時がくるまで、ファッション業界の灯を絶やさないよう、関西、九州方面の余裕のある方は、ぜひとも<散財>をしてほしい。社会貢献として。

ついこの前まで枯れ枯れとしていた庭に、水仙が咲いているのを発見。肥料も水もやらなかったのに、いったい、いつの間に。季節が来れば、あたりまえのように淡々と咲く。かれんな姿を支える健気な強さに、心の力のおすそわけをいただく。

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