ブリティッシュ・ラグジュアリー・ブランド・グループ代表取締役の田窪寿保氏による『ジェームズ・ボンド 仕事の流儀』(講談社 プラスα新書)。

ボンド愛×イギリス人トップとのビジネス交渉×イギリス的着こなしや紳士的アティテュードが、田窪氏が経験したさまざまなエピソードを交えて語られる。こういった世界が大好きな人は、ときに感心しつつ、ときにツッコミや異論を入れつつ、楽しく読めるであろうと思われる。田窪氏の応答がボンド的にかっこいいところも多々紹介されるので、男の嫉妬を買うんではないか(笑)とひやひやしつつ。

「シャツのロールス・ロイス」と喩えられるターンブル&アッサーを紹介するくだりで、かつてのロールスロイスのパンフレットには、細かいスペックの数字など書かれていなかった、という話に惹かれた。

「馬力、最高速などのスペックシートに『SUFFICIENT(必要十分)』とだけ書かれていた。ま、そんなの気にすんなよ、という王者の余裕か、はたまたたっぷりのユーモアか。

製造者責任(PL)法など知ったことか、という姿勢が非常に面白い。つまり、乗っているのはクルマではなくロールスロイスであり、着ているのはシャツではない、ターンブル&アッサーなのである」。

細かいスペックで競おうとするうちは、唯一無比の存在にはなれないということ。人(の教育)にもあてはまる話。

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