◇「ソーシャルネットワーク」DVDで。フェイスブックの始まりから、それが社会現象になるほど巨大化していくまでを、マーク・ザッカーバーグの人物像を中心に描く。デイヴィッド・フィンチャー監督。早口で放たれる大量のセリフ。早い展開。で、IT世界の話。

フィクションとはいえ、ザッカーバーグが酷薄でコミュニケーション能力を欠いたオタクな天才として描かれる。フェイスブックのそもそもの始まりが、自分を振ったGF(振られるのも当然というふるまいをすればなあ)に対する腹いせまじりの学内の女の子たちの品定めだった、というのが衝撃だったし、そのシステムも学内のボート部の学生がやっていたもののパクリだったというのが複雑。

フェイスブックが巨大化して金がからんでくる過程では、親友さえも裏切る。どっちかというと、「マークは、情に薄くて、人間的に欠陥をかかえたやつ」という印象が強く残る。

そんなこんなの二重の訴訟も、すべて金で解決したというあたり、さらにショック。

とはいえ、このサイトはすでにザッカーバーグうんぬんを離れて、中東で革命を起こすほどの化け物になっている。現実とフィクションと、ネット上のSNS(これは「現実」なのか、それとも「なんちゃって現実」なのか)が不可分になって、そらおそろしい新たな世界を生んでいる……という思いがうっすらブキミに残る。

◇オタクつながりで、かつてオタクっぽかった半袖タックインシャツが復活しているという記事。「ウォールストリートジャーナル」5月19日付。記者は、レイ・A・スミス。

1960年代のNASAのエンジニアのユニフォームで、「リヴェンジ・オブ・ザ・ナード」(オタクの逆襲)のオタクが着ていたような半袖シャツ。レトロおたくから、春夏シックへと変貌とのこと。以下、かなりおおざっぱな概要。

アップデートされた半袖シャツは、ドルチェ&ガッバーナのD&Gライン、ジル・サンダー、マイケル・コース、Jクルーなどから。

特徴は、最近のプレッピールックとかアウトドアカジュアルで着られていた半袖シャツとはまったく対照的なものであること。NASAのエンジニアがオフィスでタイをつけ、タックインして着ていた半袖シャツの、現代版であること。スリムフィットで、袖は細め、ややボディコンシャス。

半袖シャツがもっとも着られていたのは、50年代と60年代。第二次大戦後、軍需工場などで働いていた労働者が、機械に袖を巻き込まれると危険なので半袖を着ていた。それが外でも着られるようになっていった。戦後は、マドラスの半袖シャツをあざやかな色のトラウザーズにタックインして着るのが、カントリークラブ・ルックとして流行。

半袖シャツの復活には「マッドメン」の影響もある、と。60年代にはドレスシャツとしてプレスされたきちんと感あるシャツが着られていた。ただ、これは70年代の始まりとともに下火になっていた。

現在、春夏のモードなトレンドになっているとはいえ、オフィスにふさわしいものとはまだみなされていない。

以上はアメリカでの話。日本のスーパークールビズではこういう「モードな」半袖シャツも登場するんだろうか。

スライドショウには「半袖シャツ now&then」の写真も12枚。ご笑覧。

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703421204576331413096197244.html

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