「恋とニュースの作り方」DVDで。監督はロジャー・ミッチェル(あの「ノッティングヒルの恋人」の監督だ)、ヒロインはレイチェル・マクアダムズ。ハリソン・フォードにダイアン・キートン、ジェフ・ゴールドブラムという豪華キャスト。

恋に仕事にがんばりすぎて、空回りしがちなヒロインの、いろいろあってハッピーエンド、の若い女の子向け(?)サクセスストーリー風コメディ。

ヒロインがキャスターの世界でトップへのぼりつめるまでの、ミシェル・ファイファーの映画が遠い昔のようだ。この映画ではキャスター(ダイアン・キートン、ハリソン・フォード)は単なる駒というか、過去の遺物みたいな感じで、憧れをかきたてるような仕事ではない。現代のヒロインはプロデューサーで、なりふり構わず、視聴率を上げるためならなんでもする。当然、恋か仕事か、という選択に悩むこともない。その二つが、どちらかを選ばなくてはならない対立する選択肢だった時代もあったのだが。

ヒロインが、ひっつめ髪で前髪もぼさぼさ、いつもリクルートスーツみたいな仕事服を着ていて、決しておしゃれではない、というのが、せめてもの好感ポイントだった。これで「おしゃれもばっちり」だったら、誰からも共感は得られなかったかもしれない(笑)。恋がうまくいきはじめたときに、ほんのちょっと髪をおろしたりと、「プチ変身」の演出があった程度。いまどきの映画やテレビドラマでは、仕事人がファッショナブルすぎて嘘くさく感じることも多い。

視聴率を上げるための方法が、あまりにもくだらなくて、どっちかというと(こんな軽薄なことまでして数字をとりたいか、という苦い顔をしている)ハリソン・フォード側に共感してしまったが、クライマックスでのハリソン・フォードの仕事っぷり(汚職知事への抜け駆けインタビュー)と、その後につぶやいたセリフはよかった。「人がどう思おうと、私はこの仕事に自信がある。私はそれを見せた」。

英語の原題は、Morning Glory. 95年のオアシスの"(What’s the Story?) Morning Glory"とリンクしているらしい。Morning Gloryといえばふつう朝顔のことで、早朝番組を舞台にして、それぞれのキャストが花を咲かせるようなこの映画のタイトルとしてはぴったり。ヴィクトリア朝における花言葉は、Love in Vain. (はかない恋)

Morninggloryc6295b_2

Morning Gloryと呼ばれる、明け方に現れるロール状の雲もあるようだ。映画とは関係ないけど。

Morningglorycloud

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