昨日おこなわれた、第二回日本フレグランス大賞の最終審査会。昨年よりも審査方法がシンプルになり、最終ノミネートに残った製品から、部門別に、「香り」と「ボトル」、それぞれについて、いちばん良い、と思ったものを選ぶ。
フレグランス・オブ・ザ・イヤーのラグジュアリー部門のエントリーに、Gucciの「ギルティ」と「フローラ・バイ・グッチ」、Jimmy Chooの「ジミーチュウ」、Lanvinの「マリー・ミー!」(なんちゅうネーミング)、Swarovskiの「オーラ・バイ・スワロフスキー」、Escadaの「タージ サンセット」ほか。
ラグジュアリー・メンズのエントリーにはVan Cleef & Arpels の「ミッドナイト・イン・パリ」、Creedの「アバントゥス」、ブルガリの「ブルガリ マン」、Dolce & Gabbanaの「ザ・ワンジェントルマンフォーメン」ほか。ノミネート全商品のデータはこちらに↓。
http://www.japanfragrance.org/page.php?page=grandprix
日本フレグランス協会が主催ということもあって、協会関連の会社の製品のエントリーが多いのかな。個人的にはニッチ系、アルティザン系、メゾン系のフレグランスが好きだが、こういう機会にさまざまな「今年の製品」をまとめて試香できるのは嬉しい。
「今年らしい香りとボトルデザイン」というのが、たしかにある。ちなみに、上の中から「今年らしさ」を感じ取ることができたのは、Gucciの「ギルティ」。甘くなく、これといった強い特徴が突出することのない、深い陰影を余韻として感じられる大人の香りだった。決して明るくはない現実のことを思わなくてはいけない時代には、やはり若干の陰影を感じさせる香りがふさわしいように感じる。
とはいえ、審査会で出会った香りのなかでもっとも心に残ったのは、ルームフレグランス。エントリーのブランドはNeomとLinari 。どちらも高級オーガニック系で、リード(葦)に香りをひたし、リードから部屋へ香りを拡散させるタイプのルームフレグランス。
空間が一挙に「マンダリン・オリエンタル」ホテルになる。個人的にこれほしいなあと思ったのだが、かなりムリめに高価っ。
香りを吸い込み、ふんわりと空間に拡散させて、あたりの雰囲気を自然に変えることができる葦の力もはじめて知る。考える葦、というのもいいけど、香る葦、もいいね。
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