◇金曜に、「サライ」連載記事のため、お台場のサントリー本社へシングルモルトの取材に行く。スピリッツ事業部の伊藤洋次郎さんに、シングルモルト初級者にもわかりやすくお話いただいた。広報部の日色さん、三上さんにもお世話になりました。

記事を書くときに心がけているのが、「読者に恥をかかせない」こと。(「サライ」の姿勢でもある。)知っている人にとっては常識になっていることでも、知らない人はほんとうに何も知らない。そこをすっとばして専門用語を多発すると、読者は取り残されたように感じてしまう。

サントリーでは、初心者レベルである当方の「ど初級」な質問にも丁寧な対応をしてくださって、「相手に恥をかかせない」ためにどのようなことばを使うべきか、ということもあわせて学ばせていただいた。ありがとうございました。

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お話はたっぷりうかがったが、そこで試飲したわけではなく、やはり実際に意識的に味わってみなくては記事は書けんと思って、ちょこっと「ル・パラン」に立ち寄ってみる。葉巻やパイプをやりながら男一人でシブく飲んでいらっしゃる素敵すぎるお客様たちのご様子も観察しつつ、マスターの本多さんから、シングルモルトについて「語る」にあたり、バーという「現場」において決定的に重要なことを示唆していただく(ふつうに「現場」になじんでいる方には、なんだそれしきのこと、という程度の「常識」にすぎないかもしれない)。詳しくは本誌にて。本多さんはとりたてて饒舌というわけではないが、さまざまな文化に通じていて、さりげなく核心をつく一言を返して「はっ」とさせてくれる、酒場の教養人。

◇酒つながりで、SIGNATURE10月号の、葉山孝太郎さんのエッセイ。映画「トゥルー・カラーズ」に出てきたシャンパーニュのSALONを解説。映画も観たくなったし、サロンも飲んでみたくなる。商品写真に添えられたコピーも秀。

「シャンパーニュの基本は、いろんな年の白黒葡萄をブレンドすること。老若男女合唱団風だが、サロンは単一年の白葡萄だけしか使わない。女性だけの宝塚歌劇団のように華麗で洗練の極致。一生に一度は飲まねばならない」。

……って、一本42000円。高っ。

◇同SIGNATURE誌の伊集院静さんの巻頭エッセイから、気になった言葉。

「私はかつてカソリック信仰をもつ妻に、神が君たちに何をしてくれるのか、と無神論者の立場で尋ねたことがあった。彼女は答えた。『何かをして下さったということはありません。でも、どんな時も、そばにいてくださいます』」

とくに何もしないでも、「どんな時にも、そばにいてくれる」と感じさせてくれる人やモノや音楽や本やワインに思いが及んでしまったのは及びすぎ…?

2 返信
  1. 後藤 潤
    後藤 潤 says:

    中野さん、こんにちわ。
    音楽、本、ワインやシャンパーニュ、
    僕にはどんな時もそばにいてほしい物達です。
    それにしてもSALONというシャンパーニュ知らなかったのですが、一生に一度は飲まなければならないのですね(笑)
    挑戦したいですねー!

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >後藤さん
    そそ、一生に一度は。だそうですが。
    実生活では縁がなさそうですけど(笑)、
    映画のなかに、成功のシンボルとして
    出てくる…ってことを知っておくと、
    映画もより深く味わえますね。

    返信

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