不況に打ち勝つための戦略として、販売促進を兼ねた社交イベント、「リテイル・シアター(retail theatre=直訳すれば、「小売劇場」)」があちこちで仕掛けられているという記事。英「インデペンデント」25日付。Fashion designers offer ‘retail theatre’ to combat economic gloom.  by Genevieve Roberts.

これも大雑把な超訳で紹介。

不況下にあっても、人を消費させ続けるために、売る側はさまざまなイベントを企画している。ディナーパ―ティーから、パーソナルスタイリストやセレブを招く企画、そしてディスコにいたるまで。

ヴォーグ・ファッション・ナイトアウトもそうだし、ブシュロンやアスプレイは今や定期的に顧客向けのディナーパーティーをやっている。ハイブランドではなくても「マンゴ」は「スタイリスト」(雑誌)と組んで、カクテルやおみやげつきの ‘Work It ‘ night を開催。「クラークス」も、チョコレートやカクテルつきでデザイナーとおしゃべりするイベントを開催した。

この流れは止められない、という解説。このようなショッピングイベントを企画するとはどういうことか?「楽しい経験と付加価値を与えること。セレブに会わせ、値引きをするというのは、即効性のあるマーケティング戦略として有効」。

別の解説では、「お客様に、遊び場を提供すること」。

ショップの中でのお楽しみ、カナッペとシャンパーニュが、顧客を消費へと促す大きな要素になっているというこの記事。

日本でもこの趨勢を実感していたので、納得。

セレブのトークショー、ディナーからちょっとしたティーパーティーにいたるまでの顧客向け販促イベントがますます増えているのだ。そこで重要になるのが、やはり「社交」。そのイベントへ行けば、セレブばかりでない、同じファッションの志向性をもつ知り合いや友人と会い、おしゃべりを楽しむことができる。そんな「社交」という付加価値につられ、出かけていくのである。で、ついでにその店のなにかを買って帰ったりする。この販促効果は侮れないと思う。

そんなこんなの内外のトレンドの印象をひっくるめて、上のタイトル(消費のための「社交劇場」)にしてみたんですが、いかがなもんでしょうかね?

2 返信
  1. ishikawa minori
    ishikawa minori says:

    中野さん、こんにちは。
    いつも読ませていただいています。
    ファッションという表象と、洋服というモノそのものは異なる、ということを考えさせられたエントリーでした。

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >minoriさん
    ありがとうございます。
    お洋服好きな方には、とりわけ日本には、
    「ジコマンでいい」という方も多く、
    で、それはそれで趣味としていいのでは、
    とも思うのですけれど。
    私としてはやはり、外部との関係あっての
    ファッション、というスタンスで
    見ていきたいなと思っています。

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