Signature 11月号、伊集院静の連載「旅先でこころに残った言葉」、第47回の「大切なものをひとつだけ持って行きましょう」。

1940年、ジョアン・ミロが47歳のときのエピソード。スペインでは内乱、ヨーロッパではナチスのユダヤ人迫害、という緊迫した時代。フランスのノルマンディー地方にあるヴァランジュヴィルで創作していたミロは、あれこれ悩んだ末、死ぬのであれば故郷、スペインのバルセロナを選ぶことを決心する。以下、引用。

☆ミロは妻に言う。

「おたがい大切なものを一つだけ持って行きましょう」

妻はうなずき、彼女にとって一番大切な娘のドロレスを抱いた。ミロは多くの作品の中から、これから創作しようとする一枚のラフな絵を選ぶ。星が何点か描かれた一枚。これをミロは鞄の中に仕舞ってスペイン行きの列車に乗る。この星のスケッチが後の”星座シリーズ”となっていく。

(中略)価値あるものは家族と、明日、創作を目指すものであるところが、愛情と潔さがあっていい。

そろそろガラクタを始末しようか……。☆

急を要するときに持って行く大切な一つのものが軽く10個ぐらいありそうな自分はまだまだ潔さが足りない。

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