ドイツのドキュメンタリー映画「アンダーコントロール」。公開に先駆けて観る機会をいただく。監督はフォルカー・ザッテル。

原発全廃を唱えるにしても、段階的廃止を支持するにしても、原発やむなしの立場をとるにしても、いったい原発の内部はどのような構造になっていて、いかようにコントロールされていて、そこで働く人たちはどのような働き方をしているのか、具体的に知っているのと知らないのとでは、考え方の厚みが違ってくるだろう。

映画として観れば、地味だ。原発の内部を静かに「社会見学」していくようなドキュメンタリー。感情的な盛り上がりは一切なく、激しい批判があるわけでもない。

でも、だからこそ、冷え冷えとした怖さが残る。廃炉にするにしても、おそろしく強大な技術力によって制御される必要があるのだが、完全な制御など不可能であるらしいことがはっきりと伝わってくるのだ。

クリーンで無機的で、SF映画のようにも見える原発のシステム。でも、コントロールされているのは、人間の方だという事実をつきつけられる。

いちばんコワかった、遊園地のようにも見えるシーン。振り回されるばかりで、決してすぐには「止まれない」人間。

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