講演終了後に訪れたニューオータニのメインバー、カプリ。壁には画家ポール・アイズビリの連作が飾られている。なかなかよいムード。

10225

バーテンダーとのおしゃべりで、バーテンダーとホスト(お金を払う男の客)とゲスト(女)の関係の話になる。

この三角形がうまく成立すると、おもてなしは成功する、と。バーテンダーが女性、とりわけ美人だった場合、ゲスト(女)が嫉妬したりすることが多いので、なかなか三角形が成立しにくいのだとか。女性バーテンダーとゲスト(女)だけで盛り上がってしまった場合にしても、金を払う男であるホストがおもしろくない……。

女性バーテンダーばかりというのが売り物の外資系ホテルのバーもある。あれはあれで評判だが? ……女性バーテンダーは現在、増えてきたが、重い物をもたなくてはならなかったり、酔客相手の商売であったり、上下関係が厳しかったりするので、一人前になるまで育てるのがかなり難しい。ようやく一人前に育った彼女たちをひきぬいていったことは、かなりの顰蹙もの、なのだそう。

また、ホテルのバーと街場のバーとのちがい、というのも教えていただいた。ホテルのバーでは、「同じメニューをずっと置いている」ということも大切なのだとか。何十年か経って訪れても、「あの時に飲んだ、あのカクテルが、まだある」ということ、記憶に残るカクテルがあるということが、大事なのだ、と。お洒落すぎない、若干の「どろくささ」もホテルのバーにはあったほうがよい、と。そういえばこのホテルには「トレイダー・ヴィックス」がまだ健在で、しかもそこにはいまもなお、あの「マイタイ」がメニューにあるという。20年前にここで結婚式を挙げたカップルが再訪しても「あのカクテルをもう一度飲める」のだ。それは感慨深いだろうなあ。

そういった状況を大切にするなかでも、新しいカクテルは出し続けているが、似たようなカクテルでも、流行りのネーミングで印象が変わることも多い。ネーミングの周期はだいたい三年。「三都物語」が三年前に流行ったとすれば、こんど巡ってくるときには「三栗物語」になるとか(笑)。

などなど、話も尽きず、記憶に残る豊かな時間を刻ませていただきました。ありがとう。

102210

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