映画に対する感覚が近い(と私が思っている)友人に勧められて買った一冊。スティーブン・ジェイ・シュナイダーの『死ぬまでに観たい映画1001本』改訂新版。リストを一覧するだけでシュナイダーも「同感覚の人」であることがすぐにわかる。960ページの濃密で無駄のない愛蔵版。こういうガイドがほしかったんです!

トッド・ブラウニングの「フリークス」も、チャールズ・ロートンの「狩人の夜」も、グリフィスの「イントレランス」も、ホドロフスキーの「エル・トポ」も、リンチの「ブルーベルベット」もニール・ジョーダンの「クライング・ゲーム」もステファン・エリオットの「プリシラ」もトニー・スコットの「トップガン」も載っている。うれしすぎ。

ジェイソン・ソロモンズのまえがきからの引用。

[E:clover]死ぬまでに観るべき映画のリストに入るには、観る者の人生を豊かにする作品でなくてはならない。そしてそのような映画はめったに生まれないのだ。ということは、これは大胆で刺激的な、それでいて人をくすぐる、しかし予測のつかない不気味さにゆらめき光るようなリストである。その世界に足を踏み入れることは、終着点にはたどりつかない旅を始めること。愛と冒険と失望と勝利、善悪や悲喜劇を通っていく迷路の旅路、要するに人生を生きる価値あるものにするすべてを通り抜ける旅なのである[E:clover]

映画を観ることそのものも喜びだが、映画について語られた書物でその意味を考えたり、友人と他愛なく語り合ったりすることはさらに楽しいと思う。という意味で、こういう本に出会えたり、「話が通じる」友人に出会えたりすることは無上の喜び。

上にあげたのは私の世界観形成に大きく影響を与えてしまったと思われる映画(のほんの一部)。

友人は「キックアス」が載ってないのが不満、と言っていたが、私は「ワーキングガール」と「シカゴ」が載ってないことに遺憾の意を表明したい。そういうの、全世界の映画ファンからたくさんくるだろうなあ(笑)。苦渋の選択をせざるをえないシュナイダーの苦労がしのばれる。

タイトルぐらいは全部わかるつもりでいたが、初めて聞くというタイトルの映画もずいぶん載っている。以下、シュナイダーの言葉の引用。

[E:clover]時計の針は止まることはない。さっそく読みはじめ、そして映画を見続けよう![E:clover]

3 返信
  1. たけい
    たけい says:

    この本見開きのページ割いている作品
    は著者が特にお薦めなのでしょうか?
    ところで、「トップガン」公開時に
    観た時はダメでしたが今観ると格好いい
    んだよなぁ。トムクールズがケリー
    マクギレスに「ふられた気持ち」を歌う
    場面好きだなぁ。
    僕はクルーズの「アイズワイドシャット」
    載ってないのが残念でした。

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >たけいさん
    見開きの写真、あれは何の映画???クレジットを探しても見つかりません…。
    映画のワンシーンみたいだけど、著者と死神が、「これを観るまで待ってくれないか?」と交渉しているようにも見えてきますね。ウィットがきいてて、いい。
    「トップガン」はかっこよさの極致ですよ、やっぱり。なんのテレもなくあれをやっているのがすがすがしい。一時期、セリフはほとんど暗記していました(笑)。ケリー・マクギリスの「生徒をお食事に誘う方法」にも敬服しました。
    「アイズワイドシャット」、ああ、たしかにですね。逆に、こういう映画を挙げてもらうと、その人のことが少しわかる気もしますね…(笑)。

    返信
  3. kaori
    kaori says:

    >たけいさん、
    見開きの写真、ベルイマンの「第七の封印」でした。酒場系博覧強記の「ル・パラン」のマスターが教えてくれました(←ありがとう!)。
    死神とのチェスのシーンでした。あながち「死神との交渉」は、はずれてないかな?(笑)

    返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です