マヤ暦(旧暦)最後の日、とかでなにげに騒々しい。そういうたぐいの言説を信じるタイプではまったくないのだが、でもしかし、「明日がないかもしれない、最後の日」に何をするか?ということを考えるにはよい機会である。

スティーブ・ジョブズの、あまりにも有名になってしまった例の演説でも「今日が最後の日だとしたら何をするか?と自問する」というような話があったが、暦が最後になってしまうのと、自分だけが最後の日を迎えるのとでは、「最後の感覚」にも若干の違いが生まれるような気がする。

で、暦が最後の日であるとすれば、自分は何をするか?と考えてみたときに、行きついた答えは、「今日、やるべきことになっている義務と任務を淡々とこなす」ということだった。いつもより2割増しぐらいに丁寧に(いつも丁寧にやっているつもりだが、それをさらに極めるつもりで)、義務を遂行したら、なんだかものすごく気分のいい日になった。

明日がないかもしれない日の締めくくりにはやっぱり美酒よね、ということで、いつものバーで「この世でいちばんおいしいお酒」と注文してみたら、バーテンダーが出してくれたのが、ビンテージグラスに注がれたカルヴァドスだった。「暦が終わるからといって世界が終わるわけではなく、明日からはニュー・ワールド・オーダーに代わるということらしいですよ」という、粋なセリフつき。カルヴァドスはりんごのブランデーのようなもの。そしてりんごは「完結」のシンボルでもある。素敵すぎる解釈。

「マヤ暦の終わり」とされている日はまだいくつかあるようだ。ま、こんな終わりならあと何回かあってもいいかな。

Bond_2

壁に飾られた「(ジェームズ・)ボンド家の紋章」(007ファンがシャレで作った、でも本格的な紋章で、お客さんからバーへの寄贈品)。 ラテン語で書かれたモットーは、NON SUFFICIT ORBIS。すなわち、The World is Not Enough。ホント、世界なんて一つじゃ足りないわ(笑)。

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