映画好きの友人が「2010年のベストワン!」とまでホメて強力に勧めてくれた映画。

アメコミのヒーロー風が4人、という怪しげなカバー写真に半信半疑だったが、これが……傑作! どん底から天空まで感情をかる~く揺り動かしてくれ、ワンシーンワンシーンが驚きと笑いと興奮に満ちている。これだけの爽快なカタルシスを感じさせてくれた映画は久しぶり。B級を装いながら、緻密に作り上げられた一流の仕事。

ヒロインのヒットガール(クロエ・グレース・モーレッツ)のアクションが惚れ惚れするほどかっこいい。タランティーノがかすむくらいの、容赦なさとユーモアと痛快な切れ味。11歳ぐらい、という設定なので状況がまずくなると「児童虐待」をふりかざせるのもいい(笑)。彼女が本気出した時にちょっとゆがむ口元が、またものすごくセクシー。

音楽のセンスも抜群。たとえばクライマックス、廊下で敵をなぎ倒しながら走るヒットガールのBGMが、ジョーン・ジェットの「バッド・レピュテーション」。

I don’t give a damn ‘bout my bad reputation
You’re living in the past it’s a new generation
A girl can do what she wants to do and that’s
What I’m gonna do
An’ I don’t give a damn ‘ bout my bad reputation

「評判なんか気にしない オジサンたちは古いのよ 私は女の子 やりたいことをやるわ」っていうような訳がついていたかと思うが、これほどあのアクションとぴたりと合う歌もない。

ださいオタクの主人公(アーロン・ジョンソン)が、ヒロイン危機一髪の時に登場する、度肝を抜く登場の仕方は、笑撃を通り越して神々しいくらいだった(笑)。

ビッグ・ダディ役のニコラス・ケイジも、哀しさとかっこよさのメリハリがあって、強い印象を残す。

監督はマシュー・ヴォーン。センスいいなあ。Kickass 2 の製作も進行中のよう(Internet Movie Data Base情報)。

<追記>

友人からのインフォーメーション。「バッド・レピュテーション」を歌っているのは、クロエちゃん自身。さらに、マシュー・ヴォーンは、アクションコメディのセンスが抜群なだけでなく、超シリアスな『レイヤーケーキ』みたいのも撮っているのがすごい、と。

こういう友人をもつと、映画の楽しみが何倍か増しになります。というかずぶずぶと映画アリジゴクに堕ちますな。

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