Man of Lettersでもある調香師、鈴木隆さんにお送りいただいて、さっそく拝読。

「匂いは常に体の外縁、人と人、すなわち男と女の間にある」という鈴木さんの知的な論考のほか、鹿島茂×福岡伸一の対談、高橋源一郎、本橋信宏、睦月影郎、亀山早苗、などなど、それぞれの方がそれぞれの立場で恋愛を語る。男目線すぎるなあと苦笑する話あり、笑ってしまう話あり、なるほどと感心する話あり、で興味深い一冊だった。

冒頭に「男と女の本音」に関する統計があるのだが、こういう統計は、見るたびに虚しくなる。結局、社会全体の傾向がどうであろうと、自分にとっては、まったく無意味なことなのだから。この問題ばっかりは、各自が抱えている独自の現場で、孤独に奮闘するしかない。多数派だとか少数派だとか、そんなことを知ったってまったく何の救いにもならない。

もっとも印象に残ったのが、黒川伊保子さんの「言葉は媚薬となりうるか」の論考。

「人は、言葉に魅力を感じない相手とは、本当の官能へはたどり着けないのではないだろうか」―名言だと思います。

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