◇本日付の朝日新聞。オピニオン欄が、堂々1ページ、川久保玲さんのインタビュー記事で構成されていて嬉しかった。「ファッションで前に進む」。

質問も、マニアックに走らず、ファッションに関心が薄いであろう多くの読者の素朴な疑問を代弁するような、的確な(朝日新聞的)質問が投げかけられていた。

もちろん、川久保さんの回答も、きちんとそれを受けとめたもので、読んでいてとてもすがすがしい気分になる。

安定感や着やすさを求める傾向にある世の中の風潮に対し。「他の人と同じ服を着て、そのことに何の疑問も抱かない。服装のことだけではありません。最近の人は強いもの、格好いいもの、新しいものはなくても、今をなんとなく過ごせればいい、と。情熱や興奮、怒り、現状を打ち破ろうという意欲が弱まってきている。そんな風潮に危惧を感じています」

ファッションで個性を表現する必要はない、という考え方に対し。「本当に個性を表現している人は、人とは違うものを着たり、違うように着こなしたりしているものです。そんな人は、トップモードの服でなくても、Tシャツ姿でも『この人は何か持っているな』という雰囲気を醸し出しています。本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える。ファッションとは、それを着ている人の中身も含めたものなのです」

などなど、一言一言が説得力をもって響く。

なかでも、このインタビューでのいちばんの収穫だったのではと感じたのが、反骨心はどこからくるのか、という質問に対する答え。「本当は私だってそんなに強くはないですよ。ただ、強気のふりも時には必要です。ふりでいいのです。そうしないと前に進めないから。大変だな、どうしよう、としょんぼりしているだけでは何も変わらない」。

あのタフな川久保さんにしてこのフレーズ。「強気のふりも時には必要。ふりでいいのです」。なにか同じ魂に逢ってしまったような(というと、相当厚かましいのは承知の上だが)というか、大きくて暖かなものに背中を押されるような思いがして、何度も読み返す……。

◇同新聞、「職場の理不尽 Q&A」。飲み会の意義がわからない、という問いに対する、経営コンサルタントの岸良裕司さんのAnswer。

「予算3千円以下のお店で飲むと、どうしても話題が仕事の話になりがちで、つい身の上話の愚痴も出てしまう。でも、予算5千円以上のお店になると、食事も上品、しゃれたワインなんかが出てきて、話題も自然にそれに見合う楽しい話題になるという」。

その通り、と納得。

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