三越伊勢丹グループの紳士服販売担当の方々を対象にした研修で、紳士服の歴史に関するレクチャーをする。今年で3年目になるが、毎回、社員の方々のモチベーションの高さと熱心さに、こちらが刺激を受けてくる。

終了後に研修のマネージメント担当者と雑談していたときに教えられた売り場情報から、気になったこといくつか。

最近は、バッグの分野でメンズ・レディスの区別がなくなっている、ということ。たしかに、ビジネススーツ姿であっても、おしゃれめな男性は、ふつうにレディスの売り場で売っているような大きめの角型のバッグをもっている。男性誌も、女性用のビジネスバッグをお勧めとして紹介しているし、実際、荷物が多い男性編集者も、レディスのトートバッグを持っていたりする。

考えてみれば、お仕事仕様でもつバッグには、男女の区別はいらないんじゃないか。ラグジュアリーブランドではすでに境界はないところも多いが、百貨店の売り場でもそうした売り方をしてもいいのかもしれない。マーガレット・サッチャーの時代のように、どこかで「女性らしさ」や「男性らしさ」を主張しなくてはならない時代でもないのだし。(もちろん、バリバリに「男」や「女」を主張するバッグがあっても、当然いいとは思うけど)

もうひとつ。最近の若い人たちの結婚式では、男性は「黒いスーツに白ネクタイ」のガラパゴス・フォーマルなどムシして、思い思いにカラフルに装っている、ということ。若い人たちの結婚式に招かれることもなくなってきたので知らなかったが、事実だとしたら、よい傾向ね! フォーマルウエアに関しては、「何を着ればいいのか?恥をかかずにすむのか?」という不安をかかえて売り場にくる人が圧倒的に多いと思う。売り場主導でフォーマルの方向を導く(改める)ことの可能性の大きさを、考えさせられる。

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