銀座松屋のカリスマ紳士服バイヤー、宮崎俊一さんの『成功する男のファッションの秘訣』(講談社)。

適正価格(7万円前後)の、価格以上の価値あるスーツを正しく選んで長く着る、というビジネス仕様に徹した目線。歴史的なうんちくも、著名人エピソードも、美意識の押し付けも一切ナシ。ただただ、ビジネスマンとして恥ずかしくない服を正しく選び、着こなすためのハウツーが伝授される。「着るもののこと以外に考えることがたくさんある」という多くのビジネスマンにとっては、たぶん、このスタンスがスーツに対する標準スタンスなんだろうな。プロのバイヤーから見た、よいスーツの見分け方など、参考になる部分も多い。松屋のオリジナルスーツの宣伝のにおいもちらほらと出てくるが、そのことも含め、「実用」に徹した本ね。

「価格以上の価値」「服装で損をしないための、最低限のルールを理解」ということばに、日本のビジネスファッションの「本音」を垣間見る思い。服装ごときでソンをしたくない。きわめて日本人的なメンタリティなのかもしれない(合う合わないは別として、そういう考え方にも、一理あると思う)。

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