明治大学にレクチャーに来ていただいたこともある、靴デザイナーの串野真也さんが、またまた幻想的な新作を発表した。靴を使ってさまざまな感覚や考えを表現する串野さんは、靴デザイナーというよりむしろ、靴アーティスト。
タイトルは、’REBORN’ (再生)で、全8作。以下、ご紹介するのは、そのうちの4作です。ここにおいて、靴は「世界」というか、「踏みしめる大地」のイメージ。はじめに苔が芽生え、

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豊かに成長し、美しい花が咲き乱れて絶頂を迎える。

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でもやがて衰退していき、そこにすべてを焼き尽くす天災(震災)が起きる。

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いったんそこでなにもか失うのだけれど、やがてまた小さな命が生まれ、再び未来に向かって進んでいく……(そして最初へ戻る)という円環的なストーリーになっている。

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今回の作品には、すべて本物の植物が使われている。自然の恐ろしさと美しさ、自然がもたらす絶望と希望とが、8作品から強く伝わってくる。

靴は「歩くこと」の象徴でもある。御しがたくとも共生していかねばならない自然とともに、前向きに歩いて行こう、という串野さんの願いがこめられた作品群。

串野さんは、この作品群ではないけれど、2月10日~12日にニューヨークで、3月4日~6日にパリで開催されるWAO展(経産省がクールジャパン戦略推進事業としておこなう、「世界をWAOと言わせるこれからの日本の工芸」展)にも出品する。

クールジャパンについては、とかく冷笑的な見方もあるけれど、批判ばっかりじゃ殺伐としてしまう。顔が見える、一人一人のアーティストの着実な活動を見守って応援していくことが、ホントにささやかだけれど、私のような物書きにも「できること」なのかな。

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