かつての教え子だった女の子(といっても30代)と話す機会があって、いまどきの社内のヴァレンタインデーってどうなの?という話題になったのだが。

彼女は、「ひょっとしたら自分に気があるかも~」と思っていた、社内の「いい感じ」の男性から花束をもらったそうだ。

で、うきうきしていたのもつかの間、翌日、社内のほかの女子が、自分がもらったのと全く同じ花束の写真をSNSにアップしていたのを発見。ひょっとして……と聞いてみると、やはり同じ男性からその子あてに届いていたことがわかった。その女子のほかにも、何人か、同じ花束をもらっている子がいたこともわかった。

「いい感じ」の男性は、まったく悪気がなく、というかむしろ太陽のような善意から、女性が「義理チョコ」を社内の男性に配るようなノリで、「義理花」を配っていたらしい。

でも、教え子は言うのである。「そうとわかると、みんながその人に対して、一斉にシラケちゃったみたいになったんですよ。けっこう人気あったんだけど、どうでもいい人、になっちゃった。かえって逆効果ですよねえ…」

翻って、女性が社内の男性に配る「義理チョコ」というのも、ほんとうのところ、喜んでいる人などいないのではないか? 配る女性のほうも、実はかえって株を下げたりしているのではないか?

と思って、フラワーバレンタインの提唱者の一人の男性に、その旨、聞いてみたところ、こんな趣旨の答え。

「男も女も感情は同じだと思いますよ。二兎を追うものは…のたとえ通り、あちこちに配ってもいいことなんて何もない。本命一人に絞るべき。義理ほど野暮なものはないです。義理に対するお返しも必要ないですよ」

私も、日ごろの感謝のしるしとして「感謝チョコ」というのを贈っていたことがあったが、その話を聞いてから、来年はそういうことは一切やめよう、と反省。感謝は感謝で、別の機会にきちんと示せばよいのだよな。

義理の贈り物が悪いと言ってるわけではない。そこには、感謝やねぎらいの気持ちがあるから、当然、その善意をしかと受け止めて感謝するのが人というもの。ただ、ヴァレンタインデーにギフトをあちこちに配っても、感謝はされても、決してそれによって「より愛される」ことはないどころか、むしろ「本命」からはシラケられる危険すらある……ということは、心の片隅にとどめておきたい。

「マッドメン」のエピソードに、ある「上司」が、妻と秘書に同じ花束を贈り、それがバレて妻には逃げられ、秘書にも花束を突き返された……というのがあった。この場合は、花屋がカードを取り違えたっていうのもあったんだけど、同じ花束をあちこちに、というのは決定的にマズイですね。贈ったほうは満足だけど、もらったほうは不快なのは、男も女も同じね。

以上、あくまで「贈り物をする側」としての自戒だからね。世間のお楽しみはいろいろあっていいと思うし、それに水をさすつもりは、毛頭ない。花をもらえばやっぱり気持ちが華やいで嬉しいしね (#^.^#)

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