「ラグジュアリー・フレグランス・フェア2012」が、株式会社フォルテの主催で昨日、おこなわれました。ザ・リッツカールトン東京にて。

展示されていたブランドは、キャロン、ランセ、オノレ・デ・プレ、ノービレ1942、ロジーヌ・パリ、そしてディファレント・カンパニー、とニッチ&ラグジュアリー系。

来日がはじめてという「ディファレント・カンパニー」のオーナー兼CEO、ルック・ガブリエル氏(45)によるプレゼンテーションが印象的だった。

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写真のガブリエル氏はファイナンスの修士とパリの経営大学院でのMBAを取得、マッキンゼーでコンサルタント、などなどの経歴をもつとともに、幼少のころからパフューマリーを経営する母に、香りについて手ほどきを受けてきたという。感性に訴えるフレグランスをプロフェッショナルにマーケティングしていくという仕事において、この方ほどふさわしいプロフィルの持ち主もいないのではないか。今後も展開を注目していきたい。

発表された「ディファレント・カンパニー」の新作は4種類。なんと前日完成したばかりという。「妥協しないラグジュアリー」のモットーにふさわしく、ネーミング、調香、ボトルデザイン、色、すべてにおいてきめ細やかな神経が行き届いている。調香師はエミリー・コッパーマン。

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写真の左から順番に解説するわね。

1。シェンヌ・ドランジュ。トスカーナの夏がイメージされたオレンジ色のコロン。イタリアのオレンジとスパイシーなカルダモンの次に香ってくるのはなんとニンジン。その後アイリス、ラストにムスクとアプリコットの木、ホワイトレザー。このレザーの余韻が、さわやかなのにラグジュアリー、という印象となってあとあとまで残る。

2.TOKYOブルーム。日本の春がイメージされた香水。たんぽぽとバジルの香りに始まり、ミドルがジャスミン、シクラメン、そしてラストノートがガイヤックウッド(せり科の植物)とムスクにアンバー。ガブリエル氏によれば、「たんぽぽとバジル」VS「ムスクとアンバー」、この対極的な香りのバランスをとることがきわめて難しいのだとか。余韻はソフトでアロマティック。日本の春っていえば、桜ばっかりに焦点をあてる外国人が多い中で、このアプローチにはとても新鮮なものを感じた。春にはそうそう、たんぽぽだって咲くのよね。

3.あやしく美しい紫の香水の名は、アフター・ミッドナイト。夜のための香水。ベルガモットとネロリという意外なさわやかさからはじまり、アイリス、ホワイトジャスミン、そしてラストにアンバーウッドやベンゾイン(樹脂)が、官能的に香る。従来、夜っぽい香水の名前はあったとしても、純粋に「夜のため」に作られた香水はなかったのだそう。フレッシュなのに深淵までひきずりこまれそうな感覚は、たしかにロマンティックな夜向き。泥酔して眠ってる場合ではないわね。

4.リモン・コルドーザ。コルドーザ(地名)のレモン、っていう意味なんだけど、コルドーザは実際には存在しなくて、コルドバ+メンドゥーサの造語なんですと。想像の地におけるレモンの香りというわけですね。で、実際にレモンの香りが使われていない! 「ネロリの王国」と社長が表現したのだけれど、その香りのトップはビターオレンジとマンダリンの皮、そしてミント、次にホワイトネロリやフリージアがきて、最後にベチバー、ガイヤックウッド。鮮やかな創造性を感じる。

それぞれの特色がはっきりと際立っていて、忘れがたい印象を残す。こういう芸術的なフレグランスにふれると、ほんと、想像力がものすごく刺激されるのがわかる。フレグランスの威力と深さを感じさせていただいた、うっとりのひとときでした。主催者に感謝します。

2 返信
  1. You.
    You. says:

    初めまして。
    今日、有楽町の阪急でリモン コルドーザを買って来たので、どんな事がネットで出ているか検索した所、こちらに行き着きました。
    46にして初めて買う香水で、匂いが合っているかなと思い買いましたが、長く付き合える様にしたい所です。

    返信
  2. kaori
    kaori says:

    >Youさん
    コメントありがとうございました。
    リモンコルドーザは私もとても好感をもちました。フレッシュなのに、複雑で少し苦いあたたかみのあるニュアンスが好きです。
    香りを媒介にして
    よいご縁が生まれますように。

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