2012年4月12日
12日付、朝日新聞の「声」欄に、一般読者からの投書にさりげなくまぎれて、「作家 赤川次郎 東京都港区 64」さんからの投書が。
「橋下氏、価値観押しつけるな」と題されたもので、さすが、短いながらまったくムダなく、的確なレトリックを駆使された、ピリッとした文章。
「それにしても生徒のためのものであるはずの卒業式で、管理職が教師の口元を監視する。なんと醜悪な光景だろう! 橋下氏は独裁も必要と言っているそうだが、なるほど『密告の奨励』は独裁政治につきものである」
「理解力不足を棚に上げ、自分の価値観を押し付けるのは、『力強い指導力』などとは全く別物である」
「過去に学ぶ謙虚さを持ち合わせない人間に未来を託するのは、地図もガイドもなく初めての山に登るのと同じ。一つ違うのは、遭難するとき、他のすべての人々を道連れにするということである」
文化人扱いではなく、「一市民」としての立場から書かれたものゆえ、ひときわかっこいい。やるなあ、赤川さん。
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