朝日新聞15日付、内田樹の仕事力3回目「現実を涼しく受け入れよ」。ご著書の中で同じようなことを繰り返し説いていらっしゃるのだけれど。

当初は「また先生同じこと言ってる」と思っていたのだが、最近では、重要と信じる主張は繰り返さないといけないのだ、ということが実感できるようになってきた。聞いたことはだいたい3日たつとうろ覚えになる。1週間たつとほとんど忘れる。ものすごく記憶力のよい方もいらっしゃるとは思うのだが、だいたいはこんな感じでは。だからこそ伝える方が意識的に繰り返していかないと。

結婚も就職も「入れ歯と同じ」論。「『歯がなくなった』という現実を涼しく受け入れた人は、『入れ歯』という新しい状況にも自然に適応できる。多少の違和感は許容範囲。あとは自分で工夫して合わせればいい」

「手持ちの資源をやり繰りして、なんとかするしかない」というブリコラージュ(器用仕事)の考え方がここにも。

「自分にどんな能力があるかなんて、実際に仕事をしてみなくちゃわからない。分かったときにはもうけっこうその道の専門家になっていて、今さら『別の仕事に就いていたら、ずっと能力が発揮できたのに……』というような仮定の話はする気もなくなっている、というものではないでしょうか」

「なった以上、そこでベストを尽くす。そんなふうにして人間は『天職』を自作して行くものではないかと思います」

もののはずみで仏文学者、という内田先生。私ももののはずみで今のような仕事をさせていただいているので、なにかちょっと勇気づけられる。

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