好天に恵まれた昨日は、イタリアでスタジオ・イプシロンを営むYoshi Funbashiさんの展示会。ホテルニューオータニにて。

「イタリアでは、売り手の方が立場が上」「服は左手で縫う(生地をもつ左手を柔らかく動かすことが重要)」「日本人は着る人のことを最優先して服を作ろうとするが、イタリア人は契約を最優先する」などなど、文化の違いの話もたっぷりうかがうことができた。

鯨岡阿美子さんの影響力のこと、彼女のご主人の服をすべて引き取り、それを研究してテイラードを始めたこと。ジョルジオ・アルマーニの来たる誕生日に服をプレゼントすることになっていることなど。さまざまな人間模様のお話も興味深く。

船橋さんが手にしているのは、後染めのジャケット。白い服地を縫いあげ、完成してから染めていく。あえて、染まり方が部分で異なるように、素材を微妙に変えたりする。なんともいい味がでている。

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すばらしかったのは、精緻に作り上げられた一枚仕立てのコート。手に持つと、やや重く感じるのだが、着るとかっちりと体が守られて、うそのように軽い。

物流とかマーケティングとかグローバルとか、そういうこととは全く関係のないところで、着る人と対話しながら、自分の納得のいく製品を届けていきたい、と船橋さんは考える。現実には大変なことであるからこそ、そんな作り手が、いっそう頼もしく感じられる。

写真はニューオータニの庭園より。お日柄がよいのか、結婚式とおぼしき人々がぞろぞろ。あいかわらず、黒スーツに白ネクタイの軍団。

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